感染症媒介節足動物における宿主-病原体相互作用の遺伝学的バイオインフォマティクス
Project/Area Number |
06F06241
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 外国 |
Research Field |
Parasitology (including Sanitary zoology)
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Research Institution | Obihiro University of Agriculture and Veterinary Medicine |
Principal Investigator |
嘉糠 洋陸 Obihiro University of Agriculture and Veterinary Medicine, 原虫病研究センター, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
NELSON P.Bryce 帯広畜産大学, 原虫病研究センター, 外国人特別研究員
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Project Period (FY) |
2006 – 2007
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
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Budget Amount *help |
¥2,300,000 (Direct Cost: ¥2,300,000)
Fiscal Year 2007: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Keywords | 蚊 / 遺伝子組換え / バイオインフォマティクス / マイクロアレイ / マラリア原虫 / 寄生虫 |
Research Abstract |
マラリアは、ヒトの赤血球内に寄生し分化したマラリア原虫が、蚊の一種であるハマダラカの吸血によってヒトからヒトへと運ばれて発症する。そのモデルとして、ハマダラカ(Anopheles gambiae)とネズミマラリア原虫(Plasmodium berghei)の伝播実験系を用いる。平成18年度に引き続き、本年度はマラリア原虫感染時のハマダラカ遺伝子群の変化について、以下のようなDNAマイクロアレイを用いた網羅的な解析を継続実施した。解析対象となる時期として、マラリア原虫が最初にハマダラカと接触するステージ、すなわちマラリア原虫オーキネートがハマダラカ中腸内に侵入するタイミングを選択した。この時期はハマダラカが各種生体応答を通してマラリァ原虫と相互作用をすることが分かっている。マラリア原虫を感染させ、その際の遺伝子の挙動について、DNAマイクロアレイを用いて解析を進めた。すなわち、無処置群をリファレンスとし、バイオインフォマティクスの手法によってマラリア原虫に応答するシグナルネットワーク全体の挙動について網羅的に解析を実施した。さらに、マラリア原虫が媒介されている地域(西アフリカ・ブルキナファソ)由来のハマダラカサンプルを入手し、マラリア原虫の保有数を定量化した上で、遺伝学的バイオインフォマティクスから得られた構成因子の発現挙動を解析した。これらの解析パラメータの中から、オーキネートが中腸に侵入する時期に特異的にその発現が上昇するfurrowed遺伝子を見出した。furrowed遺伝子はレクチンをコードしており、遺伝子減衰実験などによりマラリア媒介蚊のvectorial capacityに影響を強く与える因子であることが明らかとなった、
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Report
(2 results)
Research Products
(6 results)