鼻咽腔関連リンパ組織の発生メカニズムと上気道粘膜免疫における役割の解明
Project/Area Number |
06F06246
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 外国 |
Research Field |
Immunology
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
清野 宏 東京大学, 医科学研究所, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
KIM Dong-Young 東京大学, 医科学研究所, 外国人特別研究員
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Project Period (FY) |
2006 – 2007
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2006)
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Budget Amount *help |
¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Keywords | 上気道 / M細胞 / NALT / ケモカイン |
Research Abstract |
リンパ組織形成にはlymphoid chemokines(CXCL13,CCL19,CCL21)が必須である。NALT形成におけるlymphoid chemokinesの役割を明らかにするためにCXCL13^<-/->マウスやCCL19とCCL21の発現不全を認めるPlt/pltマウスを用いて解析した。NALT形成初期におけるCD3^-CD4^+CD45^+細胞のNALT原基への遊走はこれらのケモカイン産生不全マウスで正常だった。ところが、野生型マウスでは経鼻抗原感作によってNALT胚中心形成が誘導されるが、CXCL13^<-/->マウスでは胚中心形成が認められなかった。以上の結果からNALT初期形成にはlymphoid chemokinesは関与しないが、NALT組織構築維持には必須であることが明らかとなった。これまでNALT M細胞が上気道における抗原取り込みやそれに続く免疫応答に重要であると考えられていた。ところがNALT形成不全マウスであるId2^<-/->マウスやCXCL13^<-/->マウスに経鼻免疫すると抗原特異的免疫応答が認められた。この結果によりNALTの他にも抗原取り込み及び免疫誘導システムの存在が示唆された。そこで、GFP発現サルモネラや溶血性連鎖球菌などを用いて鼻腔上皮の細菌やタンパク抗原の取り込み機能を解析した。M細胞に特異的なレクチンとして知られているUEA1に結合する上皮細胞がNALT以外の鼻腔組織に認められた。さらにFACS解析や共焦点レーザー顕微鏡による組織学的解析によりUEA1^+鼻腔上皮は細菌やタンパク抗原を高頻度で取り込んでいることを明らかにした。 本研究プロジェクトによってNALT形成メカニズムの特異性及びNALTに依存しない鼻腔上皮の抗原取り込み機能を新たに示すことができた。
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Report
(1 results)
Research Products
(1 results)
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[Journal Article] Cutting edge : uniqueness of lymphoid chemokine requirement for the initiation and maturation of NALT organogenesis
Author(s)
Fukuyama, S., Nagatake, T., Kim, D.-Y., Takamura, K., Park, E.-J., Kaisho, T., Tanaka, N., Kurono, Y., Kiyono, H.
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Journal Title
Journal of Immunology (accepted)
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