口腔癌における癌抑制遺伝子候補ING4の機能解析と新規遺伝子治療開発
Project/Area Number |
06F06262
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 外国 |
Research Field |
Surgical dentistry
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
永井 教之 Okayama University, 大学院・医歯薬学総合研究科, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
GUNDUZ Esra 岡山大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 外国人特別研究員
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Project Period (FY) |
2006 – 2007
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
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Budget Amount *help |
¥2,400,000 (Direct Cost: ¥2,400,000)
Fiscal Year 2007: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Keywords | Oral Cancer / ING4 / ING family / p53 / Cell proliferation / Apoptosis / Gene therapy |
Research Abstract |
特別研究員Esra Gunduzは今回、ING癌抑制遺伝子ファミリーの新規メンバーであるING4の研究継続成果は以下の通りです: a.頭頸部癌または口腔癌由来細胞株であるHSC2,HSC4,SCCKNが用いられた。まずp53およびING4のmutation statusおよび発現レベルの解析を行った。その後p53およびING4単独または併用でTransfectionし、細胞増殖およびApoptosis Assayを行った(MTT、Casp3アッセイなど)。その結果、ING4単独でも十分な細胞増殖抑制が得られた。p53がMutantである細胞でも増殖抑制が見られたが,これはp53mutantではない細胞より増殖抑制は低かった。p53とING4の併用Transfectionしたところ,細胞増殖とApoptotic活性がもっとも高かった。この結果ING4がp53依存的,または非依存的機能を持っていることを示唆した。今回ING4のFull Length発現ベクターが使用されたが、現在核移行シグナルを有するあるいは有しないバリアントについても実験継続中である。 b.最近私たちのグループはINGファミリーメンバーであるING3について研究し、頭頸部癌でING3が単独で予後因子として用いられることを発表した。現在私もING4について同様に患者の臨床病理所見と以前行ったmRNA発現レベルを比較し統計解析を行っている。まだ最終段階ではないがING4が減少した患者では,減少していない患者に比較して予後、生存率が悪いことを示している。 c.頭頸部癌または正常組織でING4抗体を用いて免疫染色を行った。その結果正常組織も癌組織もING4蛋白を発現した。しかし癌組織の染色は弱かった。興味深いことに,正常組織ではING4は核に陽性を示すが、腫瘍組織では細胞質が陽性を示す細胞も多くみられた。これはING4のバリアントが関係している以外に,癌化の段階でING4が細胞質に移動している可能性も示唆した。現在患者の臨床病理所見と染色パターンなど解析している。さらに,ING4は最近新生血管形成も抑制しているという報告があるので新生血管形成と関係あるリンパ節転移などの解析と比較もしているところです。 最終的にこの研究で得られた結果から,実験動物でも予後または分子治療の可能性を検討するため実験計画を立てている。
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Report
(2 results)
Research Products
(14 results)