部位選択的遺伝子導入のための高分子ミセル型ベクターの開発
Project/Area Number |
06F06370
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 外国 |
Research Field |
Biomedical engineering/Biological material science
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
片岡 一則 The University of Tokyo, 大学院・工学系研究科, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
DONG Wenfei 東京大学, 大学院・工学系研究科, 外国人特別研究員
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Project Period (FY) |
2006 – 2008
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2008)
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Budget Amount *help |
¥2,300,000 (Direct Cost: ¥2,300,000)
Fiscal Year 2008: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2007: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2006: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
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Keywords | 高分子ミセル / ブロック共重合体 / ポリエチレングリコール / 環境応答性 / 遺伝子治療 / 非ウイルス型ベクター / ナノテクノロジー / サノテクノロジー |
Research Abstract |
本研究では全身投与で患部の標的化が可能な遺伝子ベクターの開発を達成するために、最終年度である本年度は、前年度までの成果を受けて1.新規機能性ブロック共重合体の設計、2.ジスルフィド架橋ミセル、3.環状RGDペプチドリガンドミセル、についてそれぞれ検討を行った。 1.新規機能性ブロック共重合体の設計 表面をPEGで覆われた高分子ミセルは、培地中での分散安定性の向上、血清蛋白や細胞表面との非特異的な相互作用の抑制、毒性の軽減などに寄与する一方で、遺伝子導入効率が低下してしまうというジレンマを抱えていた。本年度は、PEGとポリカチオンの間を、細胞内還元環境に応答して開裂するジスルフィド結合で連結することで、PEG化ミセルと同レベルの毒性を維持しつつ、PEGのないポリプレックスと同程度遺伝子発現させることに成功した。 2.ジスルフィド架橋ミセル ミセル内核にジスルフィド架橋を施すことで、培養細胞に対する遺伝子導入効率が上昇することを確認した。また、既存の遺伝子ベクターと比べて血中滞留性を向上させることに成功した。 3.環状RGDペプチドリガンドミセル 前述のジスルフィド架橋ミセルの表層に、内膜肥厚部位で過剰に発現しているαvβ3インテグリンレセプターを特異的に認識する環状型RGDペプチドリガンドを付与することに成功した。レセプター発現細胞に対する遺伝子導入実験では、その遺伝子導入効率が著しく上昇した。また共焦点顕微鏡を用いたミセルの細胞内動態観察により、遺伝子導入効率の上昇は、取り込み量の増加ではなく、細胞内動態の変化に起因することが明らかとなった。
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Report
(3 results)
Research Products
(20 results)