Project/Area Number |
06F06420
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 外国 |
Research Field |
Morphology/Structure
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Research Institution | National Institute for Basic Biology |
Principal Investigator |
長濱 嘉孝 National Institute for Basic Biology, 生殖生物学研究部門, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
CUI Jianzhou 基礎生物学研究所, 生殖生物学研究部門, 外国人特別研究員
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Project Period (FY) |
2006 – 2007
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
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Budget Amount *help |
¥2,300,000 (Direct Cost: ¥2,300,000)
Fiscal Year 2007: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Keywords | 魚類(メダカ) / 性分化 / 生殖腺 / 脳 / エストロゲン / 芳香化酵素遺伝子発現 / エストロゲン受容体 / DMY |
Research Abstract |
脊椎動物における性分化機構の研究は、主に精巣分化の研究が活発になされているが、卵巣分化に関しては一部の動物種でのみなされている。我々は、先にエストロゲンが魚類の卵巣分化に重要な役割を果たすことを明らかにした。本研究では、特にエストロゲン合成に関わる芳香化酵素遺伝子の性分化に果たす機能を明らかにすることを目的とする。 我々はFoxL2が芳香化酵素遺伝子の発現制御を介して脊椎動物の卵巣分化に重要な役割を果すことをティラピア等を実験材料として明らかにしてきた。本年度はFoxファミリー全体について最近報告されたメダカゲノムの情報を利用して解析した。メダカゲノム中には32のFox遺伝子が認められた。それらの遺伝子群の構造、3次構造等を解析するとともに、発生にともなう遺伝子発現パターンの変動を定量的PCR及びin situ hybridizationにより詳しく解析した。その結果、FoxL2とFoxMlに生殖腺の発達に伴う遺伝子発現の変動が認められた。FoxL2は主に卵巣と肝臓、脳に発現が認められたが、卵巣での発現は他に比べて10数倍高かった。FoxMlも成熟した卵巣と精巣に強い発現が認められた。FoxL2の発現は初期の卵母細胞と体細胞(卵巣濾胞細胞)に認められた。FoxMlも同様な発現を示したが、卵母細胞内の卵黄顆粒にも発現が観察された。精巣では、精原細胞と初期の精母細胞に発現が認められた。これらの結果から、卵巣分化にはFoxL2が中心的役割を果たすことが確認されるとともに、新たにFoxMlもメダカの生殖腺形成に重要な役割を果たしていることが示唆された。さらに現在、これらのFox転写因子が2種の芳香化酵素遺伝子の転写制御にどのような役割を果たすのかをプロモーター解析等を用いて解析中である。
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