ウシ黄体におけるアポトーシス促進因子および抑制因子の発現に関する研究
Project/Area Number |
06F06446
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 外国 |
Research Field |
Basic veterinary science/Basic zootechnical science
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
奥田 潔 Okayama University, 大学院・自然科学研究科, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
AL-ZI' ABI O. A. 岡山大学, 大学院・自然科学研究科, 外国人特別研究員
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Project Period (FY) |
2006 – 2007
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
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Budget Amount *help |
¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2007: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Keywords | 黄体 / アポトーシス / ノルアドレナリン / ドーパミン / アセチールコリン |
Research Abstract |
1)ウシ黄体における非神経性ノルアドレナリン合成 受入研究者らはウシ黄体の機能調節においてノルアドレナリンが重要な役割を果たしていることを明らかにしてきたが、その分泌部位あるいは運搬形体などは明らかにされていなかった。本研究によって、黄体組織内部にはノルアドレナリン作動性神経が分布しておらず、黄体皮膜部ならびに黄体細胞にドーパミン合成酵素が見いだされたことから、ウシ黄体細胞自身がノルアドレナリンを合成し、局所で合成されたノルアドレナリンは自己分泌あるいは傍分泌様式で生理的役割を果たしている可能性を見いだした。なお、これらの成果は英国の専門誌「Reproduction」へ投稿中である。 2)ウシ黄体における生存因子としてのアセチールコリンの生理的役割 ウシ黄体におけるアセチールコリン合成酵素の発現について排卵周期を通して調べると共にその局在を免疫組織化学で調べ、黄体組織内部にはコリン作用性の神経が分布しておらず、アセチールコリン合成酵素が黄体細胞に見出されたことから黄体細胞でアセチールコリンが合成されていることを見出した。また、培養黄体細胞にTNFα/IFNγを添加したアポトーシス誘導系を用いてアセチールコリンが黄体細胞の細胞死を抑制することから、アセチールコリンは黄体において自己分泌あるいは傍分泌様式でアポトーシス抑制因子として役割を果たしている可能性を示した。これらの成果は米国の専門誌「Biology of Reproduction」へ投稿中である。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)