サケ科類の飼料選好性および養殖への影響に関する研究
Project/Area Number |
06F06790
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 外国 |
Research Field |
General fisheries
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Research Institution | Teikyo University of Science & Technology |
Principal Investigator |
田畑 満生 帝京科学大学, 理工学部, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
SHONA Rennie 帝京科学大学, 理工学部, 外国人特別研究員
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Project Period (FY) |
2006
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2006)
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Budget Amount *help |
¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Keywords | イワナ / ニジマス / 自発摂餌 / チューター / 成長 / 混養 |
Research Abstract |
イワナの自発摂餌はニジマスに比して極めて不活発であるため、自発摂餌式給餌による飼育は困難であった。しかし、自発摂餌を広く利用するためにも、このような魚種依存型の活動度の相違を解決する必要がある。そこで、自発摂餌を十分学習したニジマスをイワナの群れに導入して二種混養し、ニジマスの活発な自発摂餌を利用することによってイワナの飼育を試みた。 イワナ小個体群(14尾/水槽)の中に、すでに自発摂餌を学習したニジマス(チューター)を1尾だけ導入した。同様な水槽を5基(各2002)用いてチューター群とした。一方、チューターがいないイワナだけの水槽(15尾/水槽)も5基用いて非チューター群とした。実験開始後50日目にチューター群のすべての水槽からニジマスを取り除き、その後さらに26日間飼育を継続した。実験開始と終了時に体重、体長、鰭の損傷を計測した。また、デジタルビデオカメラを用いて行動撮影し、攻撃行動を解析した。 その結果、下記の成果が得られた。 (1)非チューター群の5基の水槽中、1基のみが自発摂餌を行った。しかし、チューター群はチューターを取り除いた後でも自発摂餌を継続した。 (2)自発摂餌のスイッチ起動回数はチューター群の方が優位に高かったことから、チューターの存在はイワナの成長に重要であることが明らかとなった。 (3)チューターの混養期間と不在期間の自発摂餌のスイッチ起動回数、および成長率に有意差は認められなかった。しかし、チューターの不在開始時と終了時とでは行動態様が異なっていた。 本実験により、自発摂餌が極めて少ないイワナであっても、チューターとしてニジマスを導入し混養することによって成長促進が可能であることを明らかにした。
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Report
(1 results)
Research Products
(1 results)