Wnt5a・Ror2シグナル伝達系による細胞骨格制御とがんの浸潤・転移の制御機構
Project/Area Number |
06J00838
|
Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Pathological medical chemistry
|
Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
野町 昭 Kobe University, 医学研究科, 特別研究員(DC1)
|
Project Period (FY) |
2006 – 2008
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2008)
|
Budget Amount *help |
¥2,800,000 (Direct Cost: ¥2,800,000)
Fiscal Year 2008: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2007: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
|
Keywords | Wnt / Ror2 / filamin A / migration / polarity / Ror / 受容体型チロシンキナーゼ / 細胞移動 |
Research Abstract |
昨年度までに、非古典的Wntシグナル伝達経路を制御するWnt5aによる細胞運動制御におけるRor2の役割の解明を目的として解析を行ってきた。その成果としては、Wnt5aによる極性化した細胞運動にはRor2との会合分子として同定したアクチン結合蛋白質filamin Aが必須であり、filamin Aがシグナル伝達の足場として機能することでJNKを活性化し、細胞移動・極性の制御に必須であることを報告した。 本年度はfilamin AがどのようにしてWnt5aによる極性化した細胞運動を制御するか詳細なシグナル伝達機構の解析を行った。細胞にWnt5a刺激を行いsolubleとinsolubleに分画したところ、Wnt5a刺激を行った細胞ではinsoluble fractionにおいて重合アクチンの増加が認められた。この重合アクチンはfilamin Aの発現抑制細胞では認められないことから、filamin AがWnt5aシグナル伝達経路においてシグナル伝達の足場だけでなく、アクチン重合の制御にも関与することを見出した。 さらにfilamin Aは、Wnt5a刺激によって切断されることを見出した。またこのfilamin Aの切断は、古典的Wntシグナル伝達経路を制御するWnt3a刺激では切断されないことがわかった。現在、切断されないfilamin Aの作製を行い、Wnt5aによるfilamin A切断の生理的役割の解明を目指している。
|
Report
(3 results)
Research Products
(4 results)