独立成分分析と構造方程式モデリングの統合:新しい多変量解析のフレームワーク
Project/Area Number |
06J01610
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Statistical science
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Research Institution | Osaka University (2008) The Institute of Statistical Mathematics (2006-2007) |
Principal Investigator |
清水 昌平 Osaka University, 産業科学研究所, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2006 – 2008
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2008)
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Budget Amount *help |
¥3,400,000 (Direct Cost: ¥3,400,000)
Fiscal Year 2008: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2007: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Keywords | 独立成分分析 / 構造方程式モデリング / 非正規性 / 統計的因果推論 / 独立性 / 逐次モデル / 探索的分析 / 観察データ |
Research Abstract |
初年度、観察研究に基づく因果分析においてよく用いられる線形逐次モデルが、データの非正規性を利用することによって一意に識別されることを示した。これは、陰に陽に正規分布の仮定に基づく従来法では不可能なことであった。次年度は、この結果を拡張し、より多様な(因果)モデルの探索が可能になるように試みた:(a)異質な母集団の混合への対処、(b)未観測交絡変数への対処、(c)潜在変数間の線形逐次モデルの探索である。(c)は、本研究課題の重要な目標であったが、雑誌論文が本年度採択された。これらの成果をまとめて、計量心理学の分野における最大の国際会議であるIMPS2008で招待講演を行った。 本年度は,これらの結果を基礎にして、もう1つの目標である線形逐次モデルの新しい推定法の開発に取り組んだ。従来法が、独立成分分析という別の推定法を援用していたのに対し、新しい分析法は線形逐次モデルを直接に推定することが大きな特徴である。人工データによる実験では、従来法と比較して、誤りを50%減らせる場合もあった。 また、ブートストラップ法による探索結果の統計的信頼性評価の共同研究も行い、最後の目標であるモデルの妥当性検証に大いに役立つ可能性が示唆された。これらについては、現在、論文を投稿中あるいは作成中である。さらに、これらの分析法を、社会学・心理学,ニューロインフォマティクス,バイオインフォマティクスの実データに適用することも進めた。
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Report
(3 results)
Research Products
(11 results)