Project/Area Number |
06J01984
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Literatures/Literary theories in other countries and areas
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Research Institution | University of Tsukuba (2008) Chiba University (2006-2007) |
Principal Investigator |
五十嵐 智子 (澁谷 智子) University of Tsukuba, 大学院・人文社会科学研究科, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2006 – 2008
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2008)
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Budget Amount *help |
¥2,700,000 (Direct Cost: ¥2,700,000)
Fiscal Year 2008: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2007: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2006: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 相互行為 / 語り / 障害 / スティグマ / 異文化理解 / バイリンガリズム / マイノリティ |
Research Abstract |
本年度は、博士論文「聞こえない親を持つ聞こえる人々--文化の中で自己の語りはどう作られるのか」の最終的な書き直しを行い、2009年5月29日に、東京大学大学院総合文化研究科超域文化科学専攻比較文学比較文化コースから博士号(学術)を授与された。そして、博士論文完成を機に医学書院から著書執筆の話を頂き、本を書く上での追跡調査を行なった。 まず、聞こえない親を持つ聞こえる人々の組織であるコーダの会に月に1度のペースで参加し、コーダと一般の聴者との差異、コーダの反抗期、コーダと祖父母世代との関わり、聞こえない親への子育てアドバイス、コーダの会が持つセルフヘルプ・グループ的性格などをテーマに、毎回10人ぐらいのコーダに自由に意見を出し合ってもらった。 さらに、聞こえない母親を対象とした手話インタビューも積極的に行なった。こうした親のインタビュー調査からは、音声での会話に困難を覚える聞こえない母親にとって母親同士の交流が難しく感じられている状況、聞こえない自分が子供の負担になっているのではないかという恐れ、子どもが声で言うことがわからないことへの不安などが浮彫りになった。 これらの調査は、従来研究者がフィールドとしていた関東だけでなく、京都・大阪でも行なった。こうした調査と博士論文を基に書いた本は、現在、既に校正の段階に入っており、大学の後期が始まる2009年9月に合わせて『コーダの世界』として医学書院から出版される。
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Report
(3 results)
Research Products
(8 results)