植物3量体Gタンパク質αサブユニットが制御する細胞内情報伝達経路の解明
Project/Area Number |
06J02073
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
植物生理・分子
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Research Institution | Fukui Prefectural University |
Principal Investigator |
隠岐 勝幸 Fukui Prefectural University, 生物資源学研究科, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2006 – 2008
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2008)
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Budget Amount *help |
¥2,800,000 (Direct Cost: ¥2,800,000)
Fiscal Year 2008: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2007: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | イネ / Gタンパク質 / ブラシノステロイド / 植物ホルモン / 細胞内情報伝達 / 形態形成 / 細胞分裂 |
Research Abstract |
平成20年度は、イネGαがBRI1(BR受容体)とは独立した経路にてBR応答を制御することを明らかにした。加えて、GAやABAなどの他の6種類の植物ホルモンへの応答には、わずかな関与、もしくは全く関与が見られないことを明らかにした。GAによる胚乳細胞でのα-アミラーゼ活性の誘導が、d1変異体において部分的に阻害されていることから、イネGαはGA情報伝達因子とされていた。しかし、幼苗期の葉鞘などではGA応答性はd1変異体とWTで同じであるため、GαがGA応答に関与する組織はアリューロン層などに限定される可能性が高い。一方でBRに対しては、調べた器官の全てでd1変異体は応答異常を示し、GαはBRにより密接に関連することを示した。イネGαの機能を考える上で、GαはBR経路を介して形態形成に影響を与えている可能性が考えられる。それは、d1の直立葉や暗所形態形成異常、節間伸長パターンなどの複数の形態的特徴が、BR欠失変異体の形態に酷似している事実からも示唆される。近年シロイヌナズナにおいても、GαがBR関連因子であるものの、多くの場合BRI1とは独立して機能するという報告がなされた。今後、単子葉と双子葉植物で、GαのBR応答における作用機序の解明が重要であろう。特に、BR経路の鍵となる因子とGαの遺伝子間相互作用を検証すること、およびBR応答に関与するGα経路の因子の同定か、今後のGαの機能解明への糸口になると考えられる。
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Report
(3 results)
Research Products
(5 results)
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[Journal Article] Function of the αSubunit of Rice Heterotrimeric G Protein in Brassin osteroid Signaling2009
Author(s)
Oki, K., Inaba, N., Kitagawa, K., Fujioka, S., Kitano, H., Fujisawa, Y., Kato, H., Iwasaki, Y.
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Journal Title
Plant Cell Physiol. 50
Pages: 161-172
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