リン-リン結合のホモリシス開裂を利用した新規リン原子導入法の開発
Project/Area Number |
06J03278
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Organic chemistry
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
佐藤 章徳 Kyoto University, 工学研究科, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2006 – 2008
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2008)
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Budget Amount *help |
¥2,800,000 (Direct Cost: ¥2,800,000)
Fiscal Year 2008: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2007: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | ラジカル反応 / チオール / チオホスフィン / C-H活性化 / トリアルキルボラン / 空気酸化 / ラジカル / ホスフィン化 / ビホスフィン / 有機ハロゲン化物 / イミダゾールカルボチオ酸アルキル |
Research Abstract |
(1)イナミドに対するチオールのラジカル付加 1ーアミノ-2-チオー1ーアルケン類は遷移金属の新たな配位子として利用され始めており、また生物活性も期待できる興味深い化合物群である。今回、イナミド(アルキニルアミド)に対してチオール類を低温でラジカル付加させることにより、上記化合物群と同様の骨格を有する化合物が位置および立体選択的に合成できることを見いだした。 (2)アルキンのラジカルチオホスフィン化 炭素-炭素不飽和結合を有する化合物のチオホスフィン化は、有機化合物に硫黄原子とリン原子を同時に導入できる強力な手法である。ラジカル反応による末端アルキンのチオホスフィン化はこれまでにも報告があるが、必ず末端の炭素にリン原子が、内部の炭素に硫黄原子が、それぞれ導入されていた。今回、反応剤を合理的に設計することによってこの位置選択性を逆転させ、末端の炭素にリン原子が、内部の炭素に硫黄原子が、それぞれ結合した化合物を位置および立体選択的に合成することに成功した。 (3)アルキニルスルフィドに対するラジカル付加 アルキニルスルフィドは様々な有機硫黄化合物を合成するための優れた前駆体となりうる化合物であるが、これを用いたラジカル反応はほとんど報告されていない。今回、種々のα-ヨードカルボニル化合物をアルキニルスルフィドにラジカル付加させることにより、対応するアルケニルスルフィドが位置選択的に合成できることを見いだした。生成物は続く変換反応により、収率良く非対称の1,4-ジカルボニル化合物へと導ける。
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Report
(3 results)
Research Products
(8 results)