Project/Area Number |
06J03404
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Biophysics
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
本多 渉 Kyoto University, 理学研究科, 特別研究員DC1
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Project Period (FY) |
2006 – 2009
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2008)
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Budget Amount *help |
¥2,800,000 (Direct Cost: ¥2,800,000)
Fiscal Year 2008: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2007: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | 免疫系 / 自己免疫疾患 / 進化 / 抗原 / エピトープ / ウイルス / アポトーシス / プロテアーゼ / the immune system / antigen presentation / MHC / virus / autoimmune disease / evolutionary trace / epitope / autoantigen / Immune system / antigen / peptide / CD1 / lipid antigen / bacteriophage |
Research Abstract |
理論的には免疫系はペプチド(タンパク質)のみならず糖鎖、塩基やその他の非自己化合物を全て認識できると考えられる。すなわちそれらの各種の分子を認識するレセプターが存在し、そのレセプターとリガンドの関係を解析することにより全物質的な自己と非自己の境界を明らかにすることができると考えられる。本年度、申請者は主にヒトとヒト感染ウイルスの共通ペプチドについて、その配列の特徴及び共通ペプチドを含むタンパク質の機能について解析した。特に、全身性の自己免疫疾患について顕著に共通ペプチドを含むことを示し、またこのような共通ペプチドは進化の過程でヒトからは通常無くなっていると考えられるデータも得た。さらに、これらの共通ペプチドを持つタンパク質は、機能的には一見して共通項は見られないものの、細胞内に存在しているcaspaseファミリーに属するプロテアーゼによって有意に切断され得るタンパク質であることを見出した。これらのプロテアーゼは細胞のアポトーシスの際に活性化されることが良く知られており、従って自己免疫疾患とアポトーシス、及び共通ペプチドが複雑なメカニズムで関連している可能性が示唆された。一つの可能性としては、これらのアポトーシスとウイルスの関係が挙げられる。ウイルスに感染した細胞はT細胞によって認識され、caspaseファミリーのプロテアーゼの一員であるグランザイムBによって破壊されるが、このグランザイムBはcaspaseと非常に良く似た配列モチーフを切断することから、このターゲットとして自己抗原とウイルス抗原が関連していると考えられる。以上の結果は、ウイルス感染と自己免疫疾患の関連を示すものであり、重要なものであると考えられる。
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Report
(3 results)
Research Products
(1 results)