Project/Area Number |
06J03827
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Applied optics/Quantum optical engineering
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
巻田 修一 University of Tsukuba, 大学院・数理物質科学研究科, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2006 – 2007
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
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Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 2007: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | 光コヒーレンストモグラフィー / 眼底 / 網膜血流 / 脈絡膜 / 高深達 / 加齢黄斑変性 / 眼底血管造影 / 網膜血管 / 脈絡膜血管 / ドップラー / 超高分解能 / OCT |
Research Abstract |
本研究は高速・高分解能な無侵襲眼底断層検査装置の開発を目的として行われている。今年度の主な成果は以下の点である。 1.前年度において開発した、3次元眼底血流分布計測法を用いて、眼底網膜血流の流速計測法を開発した。計算時間を抑えるため、眼底投影図と血管の走行に平行、垂直な断層画像を作成し、これらから血管の3次元構造の計測を行うアルゴリズムを開発した。この手法を用いて、ヒト網膜動脈の分岐前後において血流の体積流量が保存されていることを示す統計学的に有意な結果を得ることに成功した。扱いやすいユーザーインターフェイスの開発とアルゴリズムの最適化による計算時間の短縮を行うことで、眼底疾患の形態とその近辺の血流を同時観察することで代謝評価と形態異常の比較が行えるのではないかと考えられる。 2.1μm帯広帯域光源を用い、光の深達度を高めた分光器型のフーリエドメインOCT装置の開発を行った。電気光学素子を導入して位相変調を加えることにより、干渉信号の振幅、位相成分をそれぞれ求めた。これにより、通常、フーリエドメインOCTで現れる反転画像の描出をおさえ、深さの計測レンジ拡大に成功した。これにより、シリコンベースのCCDカメラに比べ画素数の少ないインジウムガリウム砒素型のカメラにおいても十分な深さ計測レンジを確保しつつ、波長走査型の1μmOCTより高い深さ分解能を達成した(〜10->〜7μm)。この装置を使用することにより、従来の830nm帯光源を用いたフーリエドメインOCTより断層画像中の網膜下、脈絡膜において高い画像コントラストが得られた。また、計測レンジの拡大により、深い陥凹を持つ視神経乳頭や高く網膜が隆起した加齢横斑変性の断層画像をレンジ内で撮影することに成功した。従来の830nm眼底用OCTと同等の診断に加え、眼底深層の疾患の診断が可能な画像診断機器が実現されると考えられる。
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Report
(2 results)
Research Products
(23 results)