Budget Amount *help |
¥2,700,000 (Direct Cost: ¥2,700,000)
Fiscal Year 2008: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2007: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2006: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
|
Research Abstract |
1.雑誌論文 (1)大出尚子「藤山一雄の民俗展示場構想と満洲開拓政策」(『文化資源学』第6号,2008年7月,37-47頁)。本論文では,満洲開拓政策の問題点および満鉄開拓科学研究所の研究活動を明らかにすることによって,それらが影響を与えたと考えられる「満洲国」国立中央博物館民俗展示場の設立意図を探究した。民俗展示場着工当時,日本人移民の住居建築が抱えていた問題が民俗展示場構想にどのように影響を与えたかを検討し。さらに,満鉄開拓科学研究所の研究成果が与えた影響を具体的に明らかにした。そこから,満鉄開拓科学研究所の研究方針と活動が,藤山が抱く開拓政策推進上の不満を解消するものであり,結果的に満鉄開拓科学研究所の研究成果が科学的根拠となって民俗展示場構想に反映されたことを論じた。 2.資料調査 (1)平成20年4月20日〜22日,京都大学附属図書館・漢字情報センター・文学研究科図書館にて戦前期考古学・博物館行政関連の資料調査・閲覧・収集を行った。 (2)平成20年5月10日〜12日,愛知大学豊橋キャンパス図書館・東亜同文書院大学記念センター等において,戦前期に同大学が収集した旧植民地関係資料についての調査を行った。 3.学位論文執筆 これまでに得られた成果をもとに,現在,《「満洲国」博物館事業の研究》という題目の学位論文を執筆中である。
|