現代的言語芸術の二次的作業の諸相とその批評方法の探究-シュルレアリスムの場合
Project/Area Number |
06J04157
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
ヨーロッパ語系文学
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
齊藤 哲也 Hokkaido University, 大学院・文学研究科, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2006 – 2007
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
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Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 2007: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | シュルレアリスム / 引用 / アンドレ・ブルトン / アンソロジー / 前衛 / コラージュ / オートマティスム / フランス / 二次的作業 |
Research Abstract |
「申請書」に記載したとおり、研究二年目にあたる本年度は、前年度におこなった基礎調査をふまえて現代言語芸術を語るための読解モデルをさらに精緻なものにしていくことが目指された。具体的には、フランス国立図書館や、パリのポンピドゥー・センター内の専門図書館を利用して、シュルレアリスムの引用作業を同時代の作家たちと比較することで、研究のパースペクティブを拡大することが目指された。上記の目的にしたがって、9月にフランスに約一週間滞在し文献調査を実施した。それにあわせて、申請者がかかわる分野においては世界的権威として知られるジャックリーヌ・シェニウ=ジャンドロン女史(フランス国立科学研究センター)やドミニック・カルラ氏(リヨン大学)との研究打ちあわせを行い、論文執筆の意見交換をおこなった。 それらと平行して、国内外の学会やシンポジウムに参加し、さまざまな研究者と意見交換をおこなった。フランス語フランス文学学会北海道支部会(小樽商科大学札幌サテライト、2007年7月21日)や、モダニズム研究会(立命館大学、2008年1月13日)に発表者として出席し、研究の中間報告をおこなった。 研究の成果を博士論文としてまとめ、9月にフランスのパリ第七大学に提出した。同時に、研究成果を学術雑誌に論文として寄稿し、多くの研究者の意見を仰ぎながら本研究のパースペクティブをさらに拡大していくことが目指された。 当初申請書で計画されていたように、初年度の基本的文献作業をふまえて、そこから現代言語芸術を語るためのひとつの読解モデルを提出するという目的は、研究二年目の本年度でほぼ達成することができた。これからは本研究が対象としたシュルレアリスム以外にも対象を拡大しつつ、ここで得られた読解モデルをさらに精緻なものにしていくことが目指される。
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Report
(2 results)
Research Products
(7 results)