ツベロン酸グルコシルトランスフェラーゼの精製、及びその生理的作用の解明
Project/Area Number |
06J04504
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Bioproduction chemistry/Bioorganic chemistry
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
瀬戸 義哉 Hokkaido University, 大学院・農学院, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2006 – 2008
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2008)
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Budget Amount *help |
¥2,800,000 (Direct Cost: ¥2,800,000)
Fiscal Year 2008: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2007: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | ツベロン酸グルコシド / ツベロン酸 / ジャスモン酸 / ツベロン酸グルコシルトランスフェラーゼ / サリチル酸グルコシルトランスフェラーゼ / 傷害ストレス / UDP-glucose非依存型グルコシルトランスフェラーゼ / グルコシルトランスフェラーゼ |
Research Abstract |
本研究はツベロン酸(12-ヒドロキシジャスモン酸、TA)にグルコースを転移しツベロン酸グルコシド(TAG)を生成するグルコシルトランスフェラーゼを同定しその生理的作用を解明することによりTAGの機能を解明することを目的として行った。昨年度の研究においてイネの培養細胞から見出したツベロン酸グルコシルトランスフェラーゼはサリチル酸グルコシルトランスフェラーゼ(OsSGT)と同定された。OsSGTの諸性質の解析等の研究成果については学術論文としてphytochemistry誌に発表した。 また、本年度の研究においてはタバコにおけるOsSGTのオルソログであるNtSGTもTAに対して活性を有するのではないかという仮説の元、大腸菌によって発現させたNtSGTを用いて解析を行った。その結果、NtSGTもTAに対して活性を有するということを明らかとした。さらに、NtSGTの遺伝子発現は病害ストレスにより誘導されることが報告されていたが、OsSGT同様傷害ストレスによっても誘導されることが明らかとなった。また、詳細な解析には至らなかったがタバコのNtSGT/RNAi変異体の作成も行った。さらに、TAに対する特異性のより高い別のグルコシルトランスフェラーゼが存在するのではないかと考え、UDP-Glucose非依存型グルコシルトランスフェラーゼの探索を試みた。その結果、イネ培養細胞中にオクチルグルコシドを糖供与体に用いる珍しいタイプのTAグルコシルトランスフェラーゼを見出すことに成功し、本酵素を精製しグルコシダーゼ様のタンパク質と同定した。 このよ引こTAやTAGの詳細な機能解明のために必要となるTAグルコシルトランスフェラーゼを初めて見出すことに成功した。今後変異体の解析など更なる研究の発展が必要であるが、これらの化合物の機能解明に繋がる重要な知見が得られたと考えられる。
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Report
(3 results)
Research Products
(6 results)