Project/Area Number |
06J04663
|
Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Environmental technology/Environmental materials
|
Research Institution | Nagaoka University of Technology |
Principal Investigator |
酒井 早苗 Nagaoka University of Technology, 大学院・工学研究科, 特別研究員(DC2)
|
Project Period (FY) |
2006 – 2007
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
|
Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 2007: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
|
Keywords | 環境微生物 / 分離・培養 / 古細菌 / メタン生成古細菌 |
Research Abstract |
近年の16S rRNA遺伝子情報の蓄積とその分子系統解析の結果から環境中には未だ分離培養されていない古細菌が多数存在することが明らかとなっている。そこで本研究ではそれら未培養な古細菌の分離培養を試みた。 水田環境中に優占的に存在し水田からのメタン生成に大きく関与していることが示唆されている未培養な古細菌のグループであるRice ClusterI(RC-I)に注目し、分離・培養を試みた。その結果RC-Iグループ初の分離株を得る事ができ、昨年度は分離株の生理学的特徴の決定を行った。本年度はその結果をまとめて論文を執筆し、分離株を新目を代表する新属・新種のメタン生成古細菌、Methanocella paludicolaとして提案を行った。またこれまでRC-Iとして認識されていた系統分類群をメタン生成古細菌の新目Methanocellalesとして提案した。 一方で、現在の所1株しか分離株の存在しないRC-Iグループの分離株を増やすためにRC-Iが優占的に存在する集積培養系内から新規なRC-Iの分離を試みた。昨年度までにRC-Iのほぼ純粋な集積培養系を得る事ができており、本年度は引き続き本集積培養系内から新規なRC-Iメタン生成古細菌を純粋培養することを試みた。古細菌が耐性を持つ抗生物質やメタン生成古細菌の増殖因子として知られている酵母エキス・酢酸等を添加もしくは無添加し、液体培地や固形性培地を用いた希釈培養を繰り返し行った。その結果、最終的にRC-Iグループ2番目の分離株であるMRE50株を純粋培養することができた。さらに、分離株の純粋性の確認を行った。無菌試験に用いられるAC培地やThioglycolate培地を用いた培養法による確認、PCRやFISH法など分子生物学的手法を用いた確認を行った。その結果、MRE50株の純粋性を確認することができた。
|