バイオアクチュエータ作製を目指したタンパク質モータプレスチンの精製とその機能解明
Project/Area Number |
06J05085
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Intelligent mechanics/Mechanical systems
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
飯田 浩司 東北大学, 大学院工学研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2006
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2006)
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Budget Amount *help |
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | タンパク質モータ / Prestin / 可溶化 / 精製 / 等温滴定熱量測定 / 分子間相互作用 |
Research Abstract |
哺乳類内耳に存在する外有毛細胞の細胞長変化は,聴覚の鋭敏性を実現している内耳増幅機構の中心的役割を担っている.この細胞長変化の源がタンパク質モータprestinの構造変化である.2000年の遺伝子の同定以来,prestinに関する知見は徐々に蓄積されつつあるが,prestinの構造変化のメカニズムは未だ不明である.そのメカニズムを明らかにするには,これまで行われてきている細胞レベルでの解析に加えて,精製したprestinを用いた分子レベルでの解析が必要である.しかし,prestinを精製した報告はない.そこで本研究では,これまでに構築したFLAGタグ融合prestinを安定発現する培養細胞株よりprestinを精製し,得られたprestinの機能の有無の評価を試みた.まず,12種類の界面活性剤によるprestinの可溶化率を検討し,η-nonyl-β-D-thiomaltopyranosideがprestinの可溶化剤として最適であることを明らかにした.次にFLAGタグを用いたアフィニテイークロマトグラフィーにより可溶化したprestinの精製に成功した.最後に得られた精製prestinの機能の有無を,prestinの構造変化に必要であることが知られている塩化物イオンとの相互作用を等温滴定型熱量計で解析し評価した.その結果,精製prestinは塩化物イオンと相互作用する機能を有していることが示された.またその相互作用が吸熱反応であることが明らかになった.
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Report
(1 results)
Research Products
(4 results)