新規変異ALS遺伝子を利用した次世代型イネ遺伝子改変システムの確立
Project/Area Number |
06J05108
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Breeding science
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
奥崎 文子 Tohoku University, 大学院・農学研究科, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2006 – 2007
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
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Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 2007: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | ALS-G95A / 選抜マーカー遺伝子 / 除草剤耐性 / キメラプラスト / 葉緑体形質転換 / ALS / 選抜マーカー / 遺伝子ターゲティング / 葉緑体相同組換え |
Research Abstract |
我々が見出した除草剤耐性を付与する選抜マーカー遺伝子ALS-G95Aと,抗生物質耐性を付与する選抜マーカー遺伝子HPTの両方を挿入したベクターを用い,それぞれの選抜マーカーによる形質転換効率を調査した.ASL-G95AおよびHPTを用いた場合の形質転換効率は同程度であった.よって,ALS-G95Aは従来のイネ形質転換に広く利用されているHPT遺伝子と同等の選抜マーカーとして利用可能であることが示された. 昨年度構築した変異GUS導入イネを利用した変異GUS回復アッセイシステムを用い,オリゴヌクレオチドによる遺伝子改変法の条件の最適化を試みた.キメラプラストとよばれるRNAとDNAの合成オリゴヌクレオチドよりも遺伝子改変効率が高いオリゴヌクレオチドの探索を行うため,65塩基または35塩基の1本鎖DNAの利用を試みたが,キメラプラストを超える遺伝子改変効率のオリゴヌクレオチドは見出せなかった.遺伝子修復に関連する遺伝子の利用による効率の向上を期待し,キメラプラストと過剰発現ベクターの混合導入を試みた.35S:OsRADAまた35S:OsATMをキメラプラストと混合導入した場合の遺伝子改変効率を調査したが,いずれにおいてもキメラプラスト単独導入の場合との有意な差は見られなかった. タバコまたはイネの葉緑体のtrnI-trnA領域をターゲットとした葉緑体形質転換ベクターをそれぞれ構築し,この葉緑体形質転換ベクターにALS-G95Aを連結した,葉緑体形質転換のモデル植物であるタバコへの導入を行い,導入した選抜マーカーに対応する薬剤に耐性のシュートが20系統得られた.これらの系統のうち,遺伝子導入のあるものについて,ALS-G95Aによる除草剤耐性が付与されているか調査することでALS-G95Aの葉緑体形質転換選抜マーカーとしての有効性を評価することが出来ると考えられた。
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Report
(2 results)
Research Products
(4 results)