方解石成長ステップでのD-,L-アミノ酸の選択吸着メカニズムの解明
Project/Area Number |
06J05263
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Applied materials science/Crystal engineering
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
丸山 美帆子 Tohoku University, 大学院・理学研究科, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2006 – 2008
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2008)
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Budget Amount *help |
¥2,800,000 (Direct Cost: ¥2,800,000)
Fiscal Year 2008: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2007: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | バイオミネラリゼーション / 方解石 / キラリティ / 1分子蛍光観察 / 蛍光ラベル / 光学異性体 / 位相シフト干渉計 / 1分子挙動観察 |
Research Abstract |
1)アスパラギン酸添加によるステップ移動速度変化の測定 昨年度までに得たアスパラギン酸添加条件での方解石成長速度の測定結果が、3回のreviseを経てCrystal Growth & Design誌こ掲載された。同内容について、第17回American Conference on Crystal Growth and Epitaxyにて招待講演の依頼を受け、2009年8月に発表予定である。また、2008年度黒田チカ賞(東北大学青葉理学振興会)を受賞した。 2)蛍光ラベル化アミノ酸を用いた1分子挙動観察 昨年度までに確立した方法で蛍光ラペル化Lアスパラギン酸(F-LAsp、以下略称を用いる)を合成し、これを用いて方解石表面における1分子挙動観察を行い、成功した。これは、無機結晶表面における不純物の挙動を、光学的手法によって1分子単位で直接観察した初めての例である。得られたデータの詳細な解析により、以下の点が明らかになった。 (1)F-LAspの方解石表面における滞在時間・吸着領域を直接視覚化した結果、F-LAspは結晶表面のステップフロントに約0.32秒、キンクには1.2秒以上滞在し、一定時間後に脱離する。 (2)F-LAspは、ステップフロントおよびキンクで選択吸着をし、方位によってF-LAspの平均滞在時間が異なることを示した。 これにより、本研究で当初目的にしていたD-,L-アミノ酸の選択吸着メカニズム解明に向けて、目標として掲げていた項目はほぼ達成された。同内容は、NCCG-38にて講演奨励賞(日本結晶成長学会)を受賞した。
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Report
(3 results)
Research Products
(14 results)