イオンチャネルに拮抗作用するポリエーテル分子の全合成と活性構造の解明
Project/Area Number |
06J05327
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Living organism molecular science
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
海老根 真琴 Tohoku University, 大学院・生命科学研究科, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2006 – 2008
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2008)
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Budget Amount *help |
¥2,800,000 (Direct Cost: ¥2,800,000)
Fiscal Year 2008: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2007: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | 海産ポリエーテル / ブレベナール / 全合成 / 収束的合成 / 直接的ラクトン化 / 鈴木-宮浦カップリング / 機能解析 / 有機合成化学 / 天然物化学 / 生物活性分子 |
Research Abstract |
昨年度までに全合成・構造改訂を行い、より効率的な改良合成経路の開拓目指していた海産ポリエーテル天然物ブレペナールについて、今年度は、実際にグラム単位での5環性ポリエーテル骨格の合成を行った。その際、昨年度末にOrganic Letters誌に投稿した方法では、収率や立体選択性などの面で不十分な点があったため、それらを改善しながらより完成度の高い合成経路へと最適化を行いながらグラム単位での合成を行った。その結果、最初の全合成における重要合成中間体である5環性ポリエーテルを約2.6g合成することができた。市販の原料から総行程数60、最長直線工程数32、総収率14%であった。これにより、ブレペナールの天然体や構造改変体の量的供給が可能となり、構造活性相関研究およびそれに基づいた化学生物学的な研究への発展が期待できる。 また、改良合成の過程で見出した、TEMPO/PhI(OAc)_2による非高希釈条件下室温での1,6-ジオールの直接的ラクトン化反応について、海産ポリエーテル天然物以外の様々な化合物の合成にも適用しうる非常に有用な反応なのではないかと考え、その反応条件の最適化や基質適用範囲などについて検討を行った。その結果、本反応は0.5M程度の高濃度でも望む反応が選択的に進行することがわかり、また、従来形成が困難とされていた中員環ラクトンの構築に広く適用可能であることが分かってきた。今後も更なる検討を重ね適用範囲を拡大するとともに、未だ明らかになっていない本反応の反応機構に関しても、実験的な事実の蓄積から解明して行きたい。
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Report
(3 results)
Research Products
(14 results)
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[Presentation] ブレベナールの全合成2007
Author(s)
海老根真琴、石岡裕貴、不破春彦、佐々木誠
Organizer
第18回万有仙台シンポジウム
Place of Presentation
仙台国際センター
Year and Date
2007-06-23
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[Presentation] ブレベナールの全合成2007
Author(s)
海老根真琴、石岡裕貴、不破春彦、佐々木誠
Organizer
第91回有機合成シンポジウム
Place of Presentation
東京工業大学大岡山キャンパス
Year and Date
2007-06-12
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