ランビエ絞輪周辺部におけるニューロン及びグリア細胞間相互作用の解析
Project/Area Number |
06J05361
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Neurochemistry/Neuropharmacology
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Research Institution | Tokyo University of Pharmacy and Life Science |
Principal Investigator |
鈴木 彩佳 東京薬科大学, 薬学研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2006
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2006)
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Budget Amount *help |
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | ミエリン / ランビエ絞輪 / アストロサイト / スルファチド |
Research Abstract |
神経軸索の興奮伝導に重要なランビエ絞輪の構造や機能は,隣接するミエリンや絞輪周囲を覆うアストロサイトやNG2陽性グリアにより調節されていると考えられている.絞輪部軸索の機能維持とアストロサイトの関係を明らかにする目的で白質異常ミュータントを用いて本年度は以下の2つの点を明らかにした. 1.ミエリン主要糖脂質スルファチドが欠損しミエリンー軸索間結合が形成されないcerebroside sulfotransferase knockout(CSTKO)マウス同様,ミエリン形成不全を示すシバラーマウスにおいてもヒートショックプロテイン27が脊髄白質の活性化アストロサイトにおいて増加していた.また,CSTKOマウスで増加していた1-Cysペルオキシレドキシンは両マウス共に脊髄白質・灰白質の活性化アストロサイトに局在していることが明らかになった.これらのことから,アストロサイトは活性化の際に白質・灰白質問で常にステレオタイプに応答しているのではないこと,又,スルファチド欠損が直接的な原因ではなくパラノード欠損とそれに伴うランビエ絞輪部の変化が一連の白質アストロサイトの反応を引き起こしている可能性が考えられた. 2.CSTKOマウスとシバラーマウスにおけるアストロサイトーオリゴデンドロサイト間ギャップ結合の変化をコネキシン43とコネキシン47を指標としてその局在パターンを調べた.両マウス間では両コネキシン発現の増加程度と分布パターンが異なっていたことから,アストロサイトとオリゴデンドロサイト間の細胞内コミュニケーションが両マウスで異なっていることが示唆された.これらの結果はアストロサイトが個々の白質異常に対して異なった応答をし,ランビエ絞輪部を含めた軸索機能を修飾している可能性を示唆するものである. 1,2の結果は現在論文印刷中である.
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Report
(1 results)
Research Products
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