Project/Area Number |
06J05900
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Biodiversity/Systematics
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Research Institution | Ibaraki University |
Principal Investigator |
斎藤 歩希 Ibaraki University, 理学部, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2006 – 2007
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
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Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 2007: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | 昆虫分類学 / 生物系統学 / 社会性昆虫 / 生理地理学 / 系統分類学 / 膜翅目 / 生物地理学 |
Research Abstract |
本研究の目的はハラホソバチ亜科についての(1)種レベルでの分類学的整理と、(2)ハラホソバチ亜科の属間系統関係解析と生物地理学的考察である。(1)Eustenogaster属新種記載を含めた総説をまとめ、論文として発表した。また、Eustenogaster属の他の未記載種と巣形態等についても総説をまとめた。さらにEustenogaster属内の系統関係について、おもに形態形質データをもとに解析を進め、本属に見られる生態学的特徴との関連を考察した。分類学的研究がほとんど進んでいなかった本属について整理したことは、カリバチにおける社会性の進化を解明する上で重要な分類群である本亜科の生態学的研究を進める上でも、非常に重要な基礎的情報を提供した。 (2)インドネシア科学院・生物学研究センターおよび鹿児島大学、金沢大学、茨城大学等所蔵の標本等を精査し、成虫形態のみならず、幼虫・巣形態および生態データをもとにデータマトリックスを完成させた。またDNAシークエンスデータについては、ミトコンドリアCOI領域、16Sr RNA領域、核28Sr RNA領域についてデータを収集した。さらに、プルーフィングを経たデータマトリックスに基づいて最終的な系統解析を行い、ハラホソバチ亜科内の属間の系統関係を推定した。 本研究は、形態データ、分子データ、さらに生態データ(主に営巣習性)という多種類の形質に基いて、多角的な視点から解析を行ない、社会性の進化を論ずるうえで重要なハラホソバチ亜科における信頼性の高い系統関係仮説を初めて提供した。
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