中国明清期裁判文書から見た庶民-家族、ジェンダー、ことば
Project/Area Number |
06J06044
|
Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Gender
|
Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
五味 知子 Keio University, 文学研究科, 特別研究員(DC1)
|
Project Period (FY) |
2006 – 2008
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2008)
|
Budget Amount *help |
¥2,800,000 (Direct Cost: ¥2,800,000)
Fiscal Year 2008: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2007: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
|
Keywords | 中国 / 明 / 清 / 社会史 / ジェンダー / 庶民 / 女性史 / 裁判文書 / 家族 |
Research Abstract |
本研究課題は明清時代の裁判史料を主な材料として、家族、ジェンダーについて分析し、庶民の肉声を汲み取ろうとするものである。特に、明代後半から清代後半までの庶民女性の現実生活と、裁判や表彰制度、知識人の文言等によって形作られた女性イメージがどのように影響しあっていたかに着目している。 第三年度となる今年度は、前年度までの研究や史料収集の成果を踏まえて、主に二つの課題に取り組んだ。第一の課題は、前年度から取り組んできた明末清初の「姦通誣告」の研究をさらに深めることである。「姦通誣告」は明末から清代の史料に「淫蕩」と「貞節」の二極の女性形象が生ずる理由の一つと考えられる。前年度は明末から清後期までの長い時代スパンで「姦通誣告」について検討したが、今年度は「姦通誣告」が急増した時期、すなわち明末清初に焦点を絞って史料収集および分析に取り組んだ。その成果の一部を2009年2月に台湾・中央研究院近代史研究所学術討論会の口頭報告にて発表した。この内容は近日中に論文にまとめて投稿する予定である。また、特に事例の多い浙江省の「姦通誣告」について考察を深めるため、台湾の中央研究院近代史研究所において浙江人の文集を収集した。浙江省の「姦通誣告」については学会にて口頭発表の形で成果を報告する予定である。本年度の第二の課題は、貞節規範の地域差について考察することである。この課題を進めるため、台湾の中央研究院近代史研究所において直隷と浙江の刑科題本婚姻命案類を収集した。また、中国の上海図書館、国家図書館に赴き、補足的史料収集を行った。
|
Report
(3 results)
Research Products
(6 results)