Project/Area Number |
06J06960
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Japanese history
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Research Institution | Tokyo National Museum |
Principal Investigator |
宮崎 肇 Tokyo National Museum, 学芸研究部, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2006 – 2008
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2008)
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Budget Amount *help |
¥3,400,000 (Direct Cost: ¥3,400,000)
Fiscal Year 2008: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2007: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Keywords | 書風 / 筆跡 / 史料論 / 書論 / 能書 / 文書 / 記録 / 文字文化史 |
Research Abstract |
本研究の目的は、中世の書跡について、個々の書風・筆跡に関する研究にとどまらず、その書風・筆跡がいかにして生起したのか、その変化の要因は何か、その背景をも含めて明らかにすることである。文献史料と遺品の書風を併せて検討することにより、ひろく文字文化史的な視角のもとに、書跡と当該期社会との連関を見出したいと考えている。その作業を蓄積することにより、文字の書風による資・史料の年次比定をもある程度可能ならしめ、文字の書風を「史料」として利用する方途もひらけるものと考える。本研究は大きく二つの内容に分けられる。一つは、「能書の家」世尊寺家の動向を中心とした中世書流の展開を跡づける、いわば「能書」論というべきものである。いま一つは、書風・筆跡の情報を史料学的に分析する試みである。史料群内の秩序にしたがった古文書学的アプローチも併せて行うことで、未だ確立されていない書風・筆跡研究の方法論に関してひとつの方途を示し得たものと考える。 本年は、前年に引き続き文書・記録調査や基礎的データの収拾につとめる一方で、得られたデータの解析、その成果の発表を行った。データの収集に関しては「東寺文書」を中心とする寺院文書の翻刻・紹介、古記録紙背文書の翻刻・紹介、書論書の採訪・撮影を中心に作業を進め、その結果を論文化した。また、博士論文「日本中世書史の研究」を著書として刊行する作業を進め、次年度には刊行の予定である。
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Report
(3 results)
Research Products
(12 results)