米中和解と東南アジアの国際関係-東南アジア諸国の対日認識の変容
Project/Area Number |
06J06963
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
International relations
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Research Institution | National Graduate Institute for Policy Studies |
Principal Investigator |
烏谷 亜美子 (昇 亜美子 / 鳥谷 亜美子) National Graduate Institute for Policy Studies, 政策研究科, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2006 – 2008
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2008)
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Budget Amount *help |
¥3,400,000 (Direct Cost: ¥3,400,000)
Fiscal Year 2008: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2007: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Keywords | 国際関係 / 日本外交史 / インドネシア / 米国外交史 / ベトナム / インドネシア:タイ:ベトナム |
Research Abstract |
研究課題の採用最終年度である本年度は、おもに第一年度、第二年度にかけて収集した日本、米国、オーストラリアの政府文書を利用しながら、論文にまとめて刊行すると同時に、海外の学会で発表することを中心に活動を行った。また、引き続き研究当該期に関係する元政府関係者へのインタビューも行うと共に、米国国立公文書館のニクソン文書の収集と分析を行った。 本年度は特に、東南アジア諸国のデタント期の対日観の変化につき、「反日」世論の形成過程とそれに対する日本外交の対応について研究を進めた。また、米国ニクソン政権の東南アジア基本政策について考察し、特に「ニクソン・ドクトリン」と米中接近に対する東南アジア諸国の反応を米国政府がどのように観察していたかについて検証を加えた。 これらの研究の成果をまとめた論文「東南アジアにおける日本イメージと日本外交-1970年代を中心に」が、大石裕・山本信人編『イメージの中の日本-ソフト・パワー再考』(慶應義塾大学出版会、2008年8月)に所収されて公刊された。同論文においては、1960年代末から70年代初頭にかけて悪化した、東南アジア諸国の日本イメージと、それに対する日本政府や日本の知識人による反応について、戦後日本外交に伴う自己イメージと他者の日本イメージのギャップという視角から検討した。結論として、「福田ドクトリン」は、1960年代末から1970年代にかけて拡大した東南アジアにおける「反日」世論の現実をふまえて、国際社会で新たな役割と日本イメージを見出そうとする日本の模索のひとつのこたえであったと論じた。同論文は伝統的な外交史研究の手法を用いながらも、「日本イメージ」という社会学的視点を入れて執筆したものである。
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Report
(3 results)
Research Products
(6 results)
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[Journal Article]2008
Author(s)
大石裕, 山本信人編
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Journal Title
イメージの中の日本-ソフト・パワー再考(第7章担当)(慶應義塾大学出版会)
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