環太平洋北部地域における更新世から完新世移行期の人類適応行動の考古学的比較研究
Project/Area Number |
06J07385
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Archaeology
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Research Institution | Tokyo Metropolitan University |
Principal Investigator |
橋詰 潤 Tokyo Metropolitan University, 人文科学研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2006 – 2007
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
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Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 2007: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | 両面調整石器 / 比較考古学 / 更新世-完新世移行期 / 環太平洋北部 / パレオインディアン / 縄文草創期 / オシポフカ文化 / 衝撃剥離 / 更新世〜完新世移行期 / 人類適応行動 / オシポフカ |
Research Abstract |
本年度は前年度からのデータ整備の継続と、2年間の研究成果総括と課題抽出のための年次として位置付けた。具体的実施項目は以下の通りである。 (1)8〜9月に新潟県真人原遺跡D地点の発掘調査を実施した。本調査は両面調整石器の特質理解のため、より古期の比較資料を得る目的でおこなった。発掘の結果、杉久保石器群(石刃石器群)に関する資料を発見した。本調査は報告者らにより企画、実行され得られたオリジナルな両面調整石器との比較資料群である。これらは、刺突具の両面調整化過程考察のために重要である。 (2)比較のためのデータ収集を継続した。本研究では広範囲資料の同一基準での比較のために不足データの実見による整備が不可欠であり、資料実見を重視した分析をおこなった。本年度は前年までの調査で特に重要と判断した新潟県小瀬ヶ沢洞窟出土資料の分析を中心に実施した。調査は、5〜6月と11〜12月の約2ヶ月間おこない、洞窟を利用した人類行動復元のためのデータを取得した。 (3)日本列島、アムール下流、北米における石器群の様相について通時的な資料収集と分析を実施した。特に、各時期間での石器群の消長と特質の理解のため、本研究の対象とは時期を前後する石器群の分析をおこなった。具体的な対象は、新潟県真人原遺跡と新潟県北部〜山形県南部の尖頭器石器群、新潟県北部〜山形県南部域の石刃石器群(杉久保石器群)などである。これにより、両面調整刺突具と非両面調整刺突具間の運用方法の相違考察のためのデータ整備をおこなった。 (4)上記調査成果の公表を順次進行した(11.研究発表を参照)。さらに、学会での口頭発表の論文化のほか、現在査読制の学会誌への投稿論文を複数執筆中である。同時に、2008年10月提出予定の博士論文の執筆作業を通して研究を総括し、環太平洋北部地域における人類活動の共通性と個性の発生要因について解釈をおこなう予定である。
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Report
(2 results)
Research Products
(14 results)
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[Journal Article] Projectile Point Breakage and Reshaping
Author(s)
Jun HASHIZUME
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Journal Title
HELL GAP, A STRATIFIED PALEOINDLAN SITE ON THE GREAT PLAINS. Eds. Mary Lou Larson, Marcel Kornfeld, and George C. Frison. George C. Frison Institute of Archaeology and Anthropology (印刷中)
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Peer Reviewed
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