政治体および市場へ参入する社会運動と現代の社会運動セクターの変容過程
Project/Area Number |
06J07593
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Sociology
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Research Institution | Hitotsubashi University |
Principal Investigator |
村瀬 博志 Hitotsubashi University, 大学院・社会学研究科, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2006 – 2008
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2008)
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Budget Amount *help |
¥2,800,000 (Direct Cost: ¥2,800,000)
Fiscal Year 2008: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2007: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | 社会運動 / NPO / NGO / 市民活動 / 市民社会 / 住民運動 / 社会運動セクター / 社会運動の変容 / NPO・NGO |
Research Abstract |
本年度は、首都圏の社会運動セクターの実態を経験的に分析した。 第一に、研究代表者が参加する研究グループが2006年に実施した『首都圏の市民活動団体に関する調査』(以下、『市民活動団体調査』と表記)のデータに基づき、グローバルな社会運動におけるローカルな基盤を分析した。先行研究を参照し、『市民活動団体調査』のデータ分析を行ったところ、外国とのつながり(foreign ties)をもつ団体ほど、他団体とのつながりをもつという結果が確認された。そして、調査対象地の違いによって、グローバルな社会運動におけるローカルな基盤には偏差がみられることを指摘した。 第二に、『市民活動団体調査』のデータを用いて、首都圏の「アクティヴイズムの空間」を地図化する作業を共同研究として行った。先行研究で論じられている「アクティヴイズムの空間」の縮小および拡張という仮説を検証するために、首都圏の「アクティヴイズムの空間」を地図化したところ、(1)1980年代以降の都市リストラクチャリングの下で生み出された都市空間も「アクティヴイズムの空間」として成立していること、(2)ただし、平和および国際協力というテーマに取り組む予算規模の小さな団体はこうした空間を利用していないこと、が明らかとなった。以上の結果をふまえたうえで、上記の仮説をさらに検証するためには、都市社会学や市民社会論、社会運動論といった分野での継続的な研究が必要であることを示唆した。
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Report
(3 results)
Research Products
(10 results)