高速中性粒子の観測データ解析による非磁化惑星超高層大気と太陽風の相互作用解明
Project/Area Number |
06J07743
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Space and upper atmospheric physics
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Research Institution | Japan Aerospace Exploration Agency |
Principal Investigator |
二穴 喜文 独立行政法人宇宙航空研究開発機構, 宇宙科学研究本部, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2006
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2006)
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Budget Amount *help |
¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Keywords | 火星 / 電磁圏 / 太陽風 / 高速中世粒子 / 惑星間空間衝撃波 / 国際研究者交流 / スウェーデン |
Research Abstract |
本研究においては火星超高層大気がどのように太陽風中の急激な構造の変化に対して応答するのかを中心に研究を行なった。利用したデータは近年、観測、解析手法が確立されてきている高速中性粒子(ENA)である。このデータはヨーロッパの火星探査機Mars Expressに搭載されたASPERA-3によって取得されたもので、そのデータ利用のため、ASPERA-3のPIチームに3ヶ月滞在したことを付記しておく。ENAを使った火星超高層大気と太陽風との相互作用についての初期解析結果から、火星においては太陽風直下点付近からジェット状にENAが放出されていることが観測されていたが、このジェットが非常に急激に減少するイベントについて私は詳細な解析を行なった。その結果、ジェットが減少するほぼ同時刻に、太陽風プラズマが加熱され、磁場が強くなっていることが判明した。この状況は惑星間空間衝撃波(IPS)が通過したときに観測されるもので、ジェットの減少はこのIPSによって火星超高層大気が収縮することによって起こることを示唆している。つまり、火星超高層大気が太陽風の急激な変動に対して非常に早く応答することが初めて観測によって示された。また、このデータと簡単な応答モデルを比較検討を行なった結果、火星の超高層大気と太陽風との境界が波打っている、もしくは、その境界が太陽風の変動に対して弾性的な応答をしている、という特徴を同定することができた。どちらのメカニズムが起こっているかは今後の検討課題である.
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Report
(1 results)
Research Products
(1 results)