Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 2007: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Research Abstract |
1)小学3年生の読み能力と認知言語的課題の間の関係 横断的データによると,音読の速さは数字RAN、音読の正確さはモーラ削除課題、読解は無意味語復唱により予測された。現在,縦断的研究を行っており,小学校1年時の認知言語能力が3年生の読み能力をどのように予測しているか分析中である. 2)モーラ削除課題と音素認識課題による読みパフォーマンスへの予測度の検証 幼稚園児のデータ分析の結果,モーラ削除課題は,年中児の特殊音節とカタカナ読みを,年長児の特殊音節・カタカナ読み,そして音読の速さと正確度,単語認識,文章読解を予測した.一方音素認識は,年長児の平仮名,特殊音節,カタカナ読み,そして単語認識と文章読解を予想した.小学3年生データの分析の結果,音読の正確さを予測した課題はモーラ削除課題であり、音素認識課題の貢献度は低いものであった。小学5年生の結果によると,モーラ削除は音読の速さの予測に寄与し,音素認識は音読の正確度の予測に寄与した.小学1,2,6年生については現在分析中である. 3)認知言語的課題と年長児の音読・読解との関係 分析の結果,年長児の音読の速さ予測に貢献した課題は音韻分析,視覚-正字処理課題,RANであった.そして音読の正確度予測に貢献した課題は,音韻分析,視覚-正字処理課題,RANに加えて,プリント・アウェアネス課題であった.また,読解に貢献した課題はRAN,音韻分析,視覚-正字処理,プリント・アウェアネス課題であった. 4)横・縦書きのRANと縦書き・横書きの音読パフォーマンスとの関係 年長児の縦書き・横書きRAN課題の呼称速度は若干縦書きの呼称速度が遅い傾向があったが、その差は有意ではなかった。さらなる調査が必要と思われる.
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