I分子計測およびX線結晶構造解析による回転分子モーターV_1の回転メカニズムの研究
Project/Area Number |
06J08645
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Biophysics
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
今村 博臣 Osaka University, 産業科学研究所, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2006 – 2007
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
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Budget Amount *help |
¥2,300,000 (Direct Cost: ¥2,300,000)
Fiscal Year 2007: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Keywords | 蛍光イメージング / 蛍光共鳴エネルギー移動 / ATP / 1分子計測 / 分子モーター |
Research Abstract |
V1-ATPaseと同様の回転分子モーターであるF1-ATPaseの活性制御サブユニットがATP結合に伴って構造変化するする性質を利用して,蛍光ATPプローブを作製した.このプローブは制御サブユニットに2つの蛍光団が結合しており,ATPの濃度に応じて2つの蛍光団の間で生じる共鳴エネルギー移動の効率が変化する.作製したプローブは,ATPに対して高い選択性を示し,ADPやGTPといった類似のヌクレオチドにはほとんど反応しなかった.また,εの生物種を変える事で,様々なアフィニティーのプローブが作製できる事が明らかとなった.また,アフィニティーを決定するために重要なアミノ酸残基も同定した.実際に蛍光ATPプローブを培養動物細胞に発現させ,顕微鏡下で細胞の蛍光を観察したところ,通常の培養条件では一定であった蛍光シグナルが,ATP合成阻害剤を加える事で大きく変化する様子が見られた.この事から,作製したATPプローブが実際の生体内のATP濃度をモニターできる事がわかった.この蛍光ATPプローブにシグナル配列を付加する事で,これまで細胞質の他に核,ミトコンドリア,細胞膜にプローブを局在化させる事に成功した.これらを用いて,さまざまなイベントにおける細胞内のATP濃度変化を今後明らかにして行く予定である.また,V1-ATPaseのようなATPを分解もしくは合成する酵素の研究にも用いて行く予定である.
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Report
(2 results)
Research Products
(7 results)