生命の鍵を握る種子の休眠・発芽制御メカニズムの解析
Project/Area Number |
06J09540
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Crop science/Weed science
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
石橋 勇志 Kyushu University, 農学研究院, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2006 – 2007
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
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Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 2007: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | 抗酸化物質 / 抗酸化酸素 / 穂発芽 / コムギ / 発芽 / 活性酸素 / 抗酸化 |
Research Abstract |
抗酸化物質であるAsAはコムギ種子の発芽を抑制することを明らかにした.そこで,AsAと穂発芽特性の関係を穂発芽特性が異なる品種(易:シロガネコムギ,難:農林61号)を用いて調査した.シロガネコムギと農林61号はそれぞれ21DAP(days after pollination)と35DAPに発芽し,登熟過程における発芽率はシロガネコムギの方が高かった.休眠打破処理した種子(半切種子)は両品種共に28DAP以降100%発芽し,両品種間に有意な差は得られなかった.AsA処理はシロガネコムギでは,その抑制効果はほとんど確認されなかったが,農林61号では28〜42DAPまで有意に抑制効果を示し,特に28DAPで抑制率が高かった.以上の結果から,アスコルビン酸に対する感受性は2品種間で異なり,穂発芽性と一致することが明らかとなった.登熟過程におけるアスコルビン酸の含量は,シロガネコムギでは21DAPで最も高く,登熟後期には確認されなかったが,農林61号では登熟後期まで確認された.アスコルビン酸ペルオキシターゼ(APX)活性は2品種間で有意な差は見られなかった.しかしながら,登熟過程におけるカタラーゼ(CAT)活性はシロガネコムギに比べて農林61号で高く,特に28DAPにおいて著しく高かった.CATはmRNAレベルでも同様に農林61号において高かった.以上の結果から,農林61号はシロガネコムギに比べ抗酸化能力が高いことが明らかとなり,登熟過程の抗酸化能力と穂発芽性との関係を明らかにした.
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Report
(2 results)
Research Products
(4 results)