Project/Area Number |
06J10238
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Hematology
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
小埜 良一 東京大学, 医科学研究所, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2006 – 2008
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2006)
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Budget Amount *help |
¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Keywords | MLL / 急性白血病 / 11q23転座 |
Research Abstract |
本研究では、最近提唱されている白血病幹細胞の概念にも鑑みながら、MLL融合蛋白を発現する11q23転座型白血病発症の分子基盤の整備を目指して、レトロウイルスやトランスジェニックマウスを用いて、MLL融合蛋白発現による自己複製、分化、増殖能への影響をin vitroでの培養系における検討や、in vivoでの骨髄移植モデル系を用いた検討により、解析を行うことが目的である。 本年度は、マウスの造血細胞を種々の表面抗原の組み合わせで純化する系を立ち上げて、その精度を確認した。極めて高力価なレトロウイルスを作成し、通常遺伝子導入が困難な造血幹細胞においても効率的導入を行う系の樹立にも成功したが、MLL融合遺伝子の導入においては、その全長の大きさや細胞毒性に伴う制約の克服が困難であった。従って、トランスジェニックマウス作成によって遺伝子発現した骨髄細胞を得られるようにする方向で、現在検討中である。 一方、in vitroでサイトカイン刺激下のコロニーアッセイにおける分化能や液体培地での増殖能の検討、細胞周期の解析等や、マウスの骨髄移植モデルを用いてin vivoでの腫瘍形成能を解析するための基礎実験も行ってきた。 今後は、cDNAマイクロアレイ解析等も用いて、白血病幹細胞の発生や維持に関わる遺伝子群の同定にも、着手する予定である。
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