精密制御定常震源装置(ACROSS)を用いた地殻内部物性の能動的監視
Project/Area Number |
06J10239
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Solid earth and planetary physics
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
生田 領野 The University of Tokyo, 地震研究所, 特別研究員(SPD)
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Project Period (FY) |
2006 – 2007
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
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Budget Amount *help |
¥4,600,000 (Direct Cost: ¥4,600,000)
Fiscal Year 2007: ¥2,300,000 (Direct Cost: ¥2,300,000)
Fiscal Year 2006: ¥2,300,000 (Direct Cost: ¥2,300,000)
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Keywords | 人工震源装置 / 干渉法 / 地震計アレイ観測 / プレート間カップリング / プレート境界 / 人工震源 / 地震計アレイ / 反射波 |
Research Abstract |
東海地方下のプレート境界で起こっている,スロースリップや深部低周波微動といった地殻活動のメカニズムや原因を,それらに伴う地震波伝播特性の変化によって解明することが本研究の大目標である.この地震波伝播特性の監視のために精密制御定常信号システム(弾性波ACROSS)の開発を行っている.弾性波ACROSSは回転軸に対し偏心した錘をサーボモータで精密に制御して回転させ,地震波を発生するものである.前年度,名古屋大学所有の震源装置ユニット(2台)の愛知県豊橋市へ移設を完了した. 2007年3月末移設が完了し,今年度は震源近傍の震動計測のための計測機器の整備を行った.震源装置の近傍に新規設置した冷却油潤滑装置に振動に対する脆弱性が発見されたが,19年度7月までにこの問題解決した.その後震源周辺の振動を監視しながら震源を安定して継続運転できる震源出力の調査を行った過程で震源装置内部から冷却,潤滑オイルを介して金属粉が排出される不具合が見つかり,この対策のために数ケ月の時間を費やした.2007年度終盤から,遠方での信号受信のための大出力送信を行い,実用化実験に入った. 実用化実験とは具体的には2台の震源装置を同じ周波数帯で同時に運転し,相互に干渉させるものである.この実験の従来の手法に無い点は,一度収録したデータから各震源に由来する信号を別々に取り出し,後処理によって干渉の仕方を様々に変化させることができる点である.このために震源装置を囲む半径1kmの同心円上に計8台の地震計を設置し,記録を継続して収録中である.
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Report
(2 results)
Research Products
(4 results)