Project/Area Number |
06J10325
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Biological pharmacy
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Research Institution | National Institute of Advanced Industrial Science and Technology |
Principal Investigator |
加藤 幸成 National Institute of Advanced Industrial Science and Technology, 糖鎖医工学研究センター, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2006 – 2008
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2008)
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Budget Amount *help |
¥3,400,000 (Direct Cost: ¥3,400,000)
Fiscal Year 2008: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2007: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Keywords | Aggrus / Podoplanin / 血小板 / 転移 / 糖鎖 / シアル酸 / 血小板凝集因子 / 転移促進因子 / podoplanin / 血小板凝集 / 癌 / 抗体 |
Research Abstract |
癌細胞は血行性転移の際、血流中で血小板凝集を誘導し凝集塊を形成することが知られている。特に、転移能が高い癌細胞では血小板凝集能も高い傾向にある。癌細胞による血小板凝集は、血流中の癌細胞が2次臓器の微小血管にトラップされることを容易にすると考えられている。このように、癌細胞による血小板凝集が転移形成に重要であることが示唆されていたが、癌細胞上に発現している血小板凝集因子は同定されていなかった。本研究では、癌細胞上の血小板凝集因子の同定とその臨床応用を目的とした。 過去の研究で、血小板凝集因子、転移促進因子であるaggrus遺伝子の同定に成功した。Aggrusは現在、リンパ管マーカーとして繁用されているpodoplaninとしても知られる。ヒトAggrusはマウスAggursとホモロジーが低いにも関わらず、マウスの血小板凝集をも引き起こした。詳細な変異実験により、EDXXVTPGという配列(PLAG domain)がAggrusの血小板凝集の活性中心であることを決定した。また、Aggrusによる血小板凝集活性には、PLAG domainのThrに付加されているO-結合型糖鎖のシアル酸が重要であることを証明した。 今年度は、Aggrusの活性部位である糖鎖構造の解析を行った。抗ヒトAggrus抗体(NZ-1)を用いて、内在性のヒトpodoplaninの精製に初めて成功した。ヒトAggrusのPLAG domainには、数カ所のSer/Thr(O-結合型糖鎖の付加部位)が存在する。まず、Edman分解法により、N末がAla23であることがわかり、予想されていたよりもPLAG domainがN末端に近いことがわかった。さらに糖鎖付加部位を決定したところ、Thr32,Thr34,Thr35,Thr55,Ser56には糖鎖が付加されておらず、Thr52のみに糖鎖が付加されていることがわかった。23-57a.aの糖ペプチドをMSにょって解析したところ、disialyl-corel構造やmonosialyl-corel構造が付加されていることがわかった。
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