Project/Area Number |
06J10669
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Experimental psychology
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
西村 聡生 The University of Tokyo, 大学院・人文社会系研究科, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2006 – 2007
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
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Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 2007: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | 実験心理学 / 認知心理学 / 行為と知覚 / 刺激反応適合性 / サイモン効果 / 反応適合刺激の見落とし / フラッシュラグ効果 |
Research Abstract |
以下の4つの研究を行い、知覚と行為の相互作用は様々な知覚特性、反応特性間で生じる、人間の認知情報処理における強力で基本的な性質であることを明らかにした。1)刺激が提示された側での反応が促進される刺激反応適合性効果が知られている。同側での反応行為を自動的に活性化する知覚情報について、刺激の消失を用いて片側での変化による過渡的情報と片側での刺激源の存在による定常的情報とを分離して検討した。視覚刺激では変化が一意に同側の反応行為を活性化したが、聴覚刺激では刺激源が存在する側で反応行為の弱い活性化がみられた。2)様々な知覚関連履歴が後続の知覚事象に影響を及ぼすことが知られている。ある刺激に対する反応行為関連履歴の時間知覚への影響を検討した結果、ある刺激に関する反応競合履歴も、その刺激が再呈示された場合の時間知覚に影響を与えることを示した。3)上下、左右両方で刺激反応適合性効果が生じる場合、左右の効果の方が上下の効果よりも大きい。この左右の優勢は、左右位置に対する準備は上下位置に対する準備よりも強力であることに由来し、心的構えによって視覚と行為の相互作用の性質が影響されることを明らかにした。4)刺激反応適合性は反応時間には影響したが反応の強さには影響せず、刺激特徴の繰り返しが反応時間と反応強度に与える影響は異なるパタンを示したことから、視覚情報と行為の相互作用において視覚情報は異なる行為構成要素に対して異なる影響を及ぼすことを明らかにした。
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Report
(2 results)
Research Products
(7 results)