イギリスの知的障害者継続教育における援助方法論と職員研修の展開
Project/Area Number |
06J11055
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Special needs education
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
丸山 啓史 東京大学, 大学院教育学研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2006
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2006)
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Budget Amount *help |
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | イギリス / 障害 / 継続教育 / 成人教育 |
Research Abstract |
1.1970年代のイギリスにおいて知的障害者継続教育が成立・拡大した要因として、知的障害のある青年・成人の教育の意義や必要性に対する認識の高まりとともに、青年失業の増大にともなう訓練制度の拡大があったことを明らかにした。また、1990年代に成人学生の割合が増加したことを把握した。 援助方法論に関しては、障害のある学生の教育の過程への参画を重視する「過程アプローチ」が提起されながらも、伝統的なスキルを中心とする「目標アプローチ」の影響が強く維持されていることを、カリキュラム開発に関する主要な文献の検討により明らかにした。 職員研修に関しては、1970年代後半からの政策的な報告においてスタッフの力量形成の重要性が指摘されながらも、知的障害者継続教育に関わるスタッフは一貫して困難な状況に置かれてきたことを明らかにした。スタッフの体制は不安定で研修の機会も限られており、1990年頃からの継続教育再編のなかでスタッフをめぐる困難は増加した面がある。 2.研究をもとに、日本社会教育学会第53回研究大会自由研究発表「イギリスにおける知的障害者継続教育の成立過程」(2006年9月)および日本特別ニーズ教育学会第12回大会自由研究発表「イギリスの知的障害者継続教育における成人学生拡大過程」(2006年10月)を行った。また、『日本社会教育学会紀要』No.42に論文「イギリスの障害者継続教育における職員発達の位置づけ」(2006年6月)を発表したほか、博士論文「イギリスにおける知的障害者継続教育の成立と展開-青年・成人教育のカリキュラム開発を中心に」(東京大学大学院教育学研究科)をまとめた。
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Report
(1 results)
Research Products
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