19世紀半ばから戦間期にかけてのアメリカ合衆国プロテスタントの比較宗教的探究
Project/Area Number |
06J11330
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Religious studies
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
佐藤 清子 The University of Tokyo, 大学院・人文社会系研究科, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2006 – 2008
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2008)
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Budget Amount *help |
¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
Fiscal Year 2008: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2007: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2006: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
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Keywords | アメリカ合衆国 / 宗教史 / 万国宗教会議 / 宗教間対話 / 世俗化 / キリスト教 / 宗教学 / s |
Research Abstract |
本年度は、昨年の問題関心であった、アメリカ合衆国における複数の宗教の並存という状況をさらに考察するため、カトリックからプロテスタントへの改宗という問題に取り組んだ。19世紀のアメリカ合衆国において、カトリックは人数の上でも、文化的にも少数派の地位にあったが、プロテスタントのアメリカ人の中からは、あえてカトリックへの改宗を選択する者も存在していた。改宗者の手記を読みながら、彼らの改宗の動機やその意味について考察を行うことによって、当時の状況をよりよく理解することに努めた。改宗は英語ではconversionであるが、これは改宗という意味のみならず、回心という訳語が充てられる場合もある。むしろ、アメリカ合衆国の宗教史においてはプロテスタントの家庭に生れた人物が、しばしば青年期に宗教体験を経ることによって、プロテスタント信仰をより深く受け入れていく、回心の意味でのconversionがもっぱら注目されてきた。conversionはこうした広い意味を持つ言葉なのである。また、これまで「宗教学」と「アメリカ宗教史」の研究を並行して行ってきたが、研究対象に対する両者の方法論や研究史、前提とされる理論はかなり異なっている。合衆国の研究者の中には両者の長所を生かしつつ著述を行う者も存在するが、多くの研究者がどちらかの伝統に則った研究を行っている状況である。本年度は今後の研究の方向性を見据えるため、研究のヒストリオグラフィを参照しながら両者の特徴と差異に注目し、非公式のものながら研究発表を行った
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Report
(3 results)
Research Products
(4 results)