bクォークの電弱稀崩壊事象の精密測定による新しい物理の探索
Project/Area Number |
06J11406
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Condensed matter physics 1
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
中山 浩幸 The University of Tokyo, 大学院・理学系研究科, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2006 – 2008
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2008)
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Budget Amount *help |
¥2,800,000 (Direct Cost: ¥2,800,000)
Fiscal Year 2008: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2007: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | 高エネルギー加速器実験 / 国際共同実験 / Bファクトリー / 新しい物理 / 稀崩壊過程の探索 / 素粒子物理学実験 / 電子陽電子衝突 / 高ルミノシティ / Bファクトリー実験 / 電弱相互作用 / Belle実験 / 国際研究者交流 / 多国籍 |
Research Abstract |
本研究の目的は、Belle実験においてB->X_sl+1-という電弱稀崩壊過程を観測し、標準理論を越える新しい物理の理論モデルを探索することである。この過程は、標準理論の範囲では強く抑制されているフレーバー変換中性カレント(FCNC)過程の一つであり、新しい物理の効果を発見しやすいという特徴を物つ反面、崩壊分岐比が10^(-6)と小さいため測定が難しく、高いルミノシティーでB中間子を大量に生成する必要がある。世界最高性能のルミノシティーを持つKEKB加速器を用いて、我々は約13億個のB中間子を生成してきた。 本年度は、B->Xsl+1-過程の解析を行うための最終段階に入った。まず、B->X_sJ/Psi,B->X_sPsi(2S),B->X_shhといった崩壊過程からくる背景事象の寄与について詳しい見積りを行った。また、検出器シミュレーションの誤差や崩壊過程の理論的不定性、その他の要因からくる系統誤差の大きさを計算した。加えて、理論の専門家からの依頼で、本解析の制動放射光子の扱いに関する検証を行った。 また、分布のフィット手法の改善を提案し、その手法の正当性を詳しく検証した。さらに、実際のデータの約1/4を使って実際に解析を行い、得られた結果が従来の測定結果と矛盾しないことを確かめた。 アウトリーチ方面では、我々のグループが実験的に証明した小林・益川理論のノーベル賞受賞に関する記事を、総研大ニュース特別号に寄稿した。
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Report
(3 results)
Research Products
(2 results)