メディア研究と実践の有機的結合に向けて-ポピュラー音楽/映像をめぐるメディア史
Project/Area Number |
06J11694
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
情報図書館学・人文社会情報学
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
溝尻 真也 The University of Tokyo, 大学院・学際情報学府, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2006 – 2008
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2008)
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Budget Amount *help |
¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
Fiscal Year 2008: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2007: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2006: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
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Keywords | メディア史 / 科学技術論 / ポピュラー音楽研究 / メディア・リテラシー / ポピュラー音楽 / 音楽番組 / オーディオ / ビデオ / メディアリテラシー / ワークショップ / 社会学 / ポビューラー音楽 / ミュージックビデオ / FM放送 |
Research Abstract |
戦後日本における音楽/映像のかかわりの歴史を明らかにするために、文献調査に加えて、戦後日本における音楽/映像の受容者としての、オーディオやビデオのコアユーザーたちに対するフィールド調査を行ってきた。こうした受容者の営みについては、これまでのメディア史研究においてもその重要性が指摘されてきた。しかしながら、彼らが音楽/映像の受容という行為をいかなる営みとして意味づけてきたかにっいて、実証的に論じた研究は極めて限定されていた。この意味で、本研究がメディア史研究の領域に果たす貢献は大きいと考えられる。 調査の結果、彼らは並々ならぬこだわりを持ってメディア技術に接しており、そうしたこだわりが、メディア技術のあり方や、時にそれを介して受容されるコンテンツ(主にラジオやテレビにおける音楽番組)のあり方をも組み換えてきたことが明らかとなった。 また、こうしたメディア史研究で得た知見を実社会で展開させていくために、大学生向けのワークショップを実施した。これは音のイメージ/映像のイメージの結びつきがいかに多様なものであり得るか、また一方で、現在のメディア表現の中で、それがいかに「分かりやすい」イメージへと囲い込まれているかを再認識してもらうことで、音/映像表現のあり方について再考してもらう試みである。こうした実践を通して、参加者たちの間には様々な気づきが生まれていた。メディアリテラシー実践の領域において、こうした「音とメディア」に照準を合わせた実践の例は未だ限定されており、重要な実践事例の一つになると考えられる。
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Report
(3 results)
Research Products
(9 results)