都市高温化が大気局地循環と物質輸送に及ぼす影響に関する研究
Project/Area Number |
06J40098
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
水工水理学
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
久田 由紀子 (浦上 由紀子) Kyushu University, 応用力学研究所, 特別研究員(RPD)
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Project Period (FY) |
2006 – 2008
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2008)
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Budget Amount *help |
¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
Fiscal Year 2008: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2007: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Keywords | ヒートアイランド / 海風 / 都市大気 |
Research Abstract |
気象モデルThe Weather Research and Forecastを用いた数値シミュレーションを試みた. (1)福岡平野における海風発生の再現とその侵入特性2004年8月において海風が発生した16日間についてシミュレーションを行った.広領域と狭領域を組み合わせ4重ネスティング手法を用いた.領域1と2の土地利用データはアメリカ地質調査所USGSのデータを用いた.領域3と4は国土数値情報1/10細分区画土地利用データをUSGS基準に書き換えたものを用いた. (2)海風と土地利用形態の関係2003年8月1日の気象場を用いて行ったシミュレーション結果を"現況計算"とした.また,土地利用データ内の都市域を全て仮想的に草原に置き換えたシミュレーション結果を"草原モデル"とした.沿岸地点おける海風の発生時刻は,現況計算では830JST,草原モデルでは850JSTとなった.内陸地点における海風の侵入開始時刻は現況計算では1350JST,草原モデルでは1240TSTとなった.沿岸地点における海風の発生時刻が草原モデルよりも現況計算の方が早くなる理由としては,陸域での熱対流が活発となり,気圧傾度力が大きくなるためと考えられる.しかしながら,現況計算では草原モデルよりも表面粗度が大きく,また鉛直対流が海風侵入を阻害するため,海風侵入速度は草原モデルよりも小さくなる.海風フロントの侵入速度は,現況計算では1.2m/sと算定され,草原モデルでは侵入速度は1.8m/sとなった. (3)福岡都市圏における熱環境特性都市キャノピーモデルを組み込み,気温と風速の分布を求めた.早朝に福岡平野の内陸部から強い陸風が吹き出すこと,夕方に東側の山地から都市中心部に吹いていた斜面流が夜間のヒートアイランドの形成に伴って,都市中心部に発生する高温域を避けて,ヒートアイランドの周辺に沿って流れろことがわかった.
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Report
(1 results)
Research Products
(8 results)