Project/Area Number |
06J50472
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Media informatics/Database
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
島貫 博 名古屋大学, 大学院情報科学研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2006
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2006)
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Budget Amount *help |
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | 設計知識 / 画像認識 / 設計支援システム / 折紙 / 展開図 |
Research Abstract |
・折紙の設計知識に基づくデータ構造 これまで、折紙を計算機上での単なる幾何オブジェクトとして扱い、システムを構築したが、それらの情報のみでは、折紙の詳細な形状までは実現不可能である。そこで、折紙作者の考えや知識を計算機上で表現し、それを3次元紙オブジェクトに反映するために、知的活動として折紙を捉え、その仕組みを解明し、構築することが極めて必要である。そこで、折り紙の設計知識に基づいた、折紙オブジェクトを階層的に管理するデータ構造を考案した。設計知識として、一般の折紙設計で用いられる「折紙分子」を体系的に分析し、紙模型の部品構造を定義した。 ・折紙操作支援システムの開発 折紙活動の支援を目標とした2つのシステム(折紙教本認識システム、折紙設計支援システム)を開発してきた。これらのシステムは画像情報から自動的に3次元仮想紙オブジェクトを構成するものである。 (1)折紙教本認識システム 市販の折り紙教本に掲載されている一連の折り紙の折り図の画像から認識・構成された折り紙作品の特徴を抽出する手法を考案し、評価した。現在までのところ、基本的な枠組みを構築し、仮想折紙が実現可能であることを確認できた。 (2)折紙設計支援システム ユーザが描写したスケッチから、展開図と呼ばれる2次元の正方形の紙に折れ線を生成し、それを折った結果を3次元仮想空間上で表現するシステムを開発した。スケッチを描写する際、システムがリアルタイムで画像処理結果を表示することで、ユーザの意図を反映しやすいインターフェイスを実現した。また、構成された展開図が実際に折ることが可能かを解析する手法を実装し、その有効性を示した。本手法により設計された折紙には折り操作の手順が存在しない。そこで、構成された3次元紙模型から、ユーザの折りやすさを考慮し、折り操作の指針となる折りたたみ過程を自動的に生成する手法を考案した。
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