Project/Area Number |
06J52803
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Town planning/Architectural planning
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
三笠 友洋 Kobe University, 自然科学研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2006 – 2007
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
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Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 2007: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | 環境単位 / 計画的住宅地 / 配置 / プロトコル / 変容 |
Research Abstract |
本研究は緩やかに形成された町並みや集落などの住宅地が社会的まとまりをもち、人々の日常の営みと環境の調和が維持される仕組みを持つことに比較して、近代的に計画された住宅地がこれらを必ずしも持ち得ない理由は何であり、どのような住宅地づくりがそのような成熟された町並みを形成しうるのかという問題意識に基づいて、百年から数十年を経た住宅地を調査し、その構成要素を検討している。それにより、個々の住宅とその集合の形式、特に相隣環境における住宅間の関係性(プロトコル)がどのように維持、調整されどのような構造が継承されるのかを明らかにすることを目的としている。 今年度は特に計画住宅地における街路の構成と個々の敷地との関係に着目し、高度経済成長期に開発された神戸市近郊の3住宅地を対象事例とし、空中写真分析による物的な経年変化の把握、アンケート調査による屋外での生活行為の把握を行った。その結果、1)接道条件によって住戸配置や公私接続形式、公私境界面の物的形態に差異が生じること、2)敷地内屋外空間および前面道路で行われる生活行為は、屋外生活行為よりも園芸系行為が多く行われており、敷地の空間構成に規定されている部分があること、3)居住者による物的環境の構築は、生活行為が展開する範囲および発生率と一致しており、物的環境の形成は生活行為と相互関係の上に成り立っていることが明らかになった。さらにこれらの知見の他、昨年度の調査対象地区での知見を加え、住宅地計画における計画基準として6つの評価項目を整理した。
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