Project/Area Number |
07630080
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Economic history
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Research Institution | Aoyama Gakuin Women's Junior College |
Principal Investigator |
梅津 順一 青山学院女子短期大学, 教養学科, 教授 (20168751)
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Project Period (FY) |
1995
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Keywords | ヴェーバー / 資本主義 / 社会理論 / アジア / 中国 / インド / 経済 / 宗教 |
Research Abstract |
まず第一に、ヴェーバーの数多い著作のなかから、資本主義の理論、非合理的資本主義の理論、およびアジア諸社会に関する理論が、どこにどのような文脈で展開されているかを検討した。その結果。晩年の『経済史講義』の重要性を再認識し、近代資本主義の発生の裏側で、近代資本主義に至らない資本主義の特徴が考察されていることに、注目した。 そのヴェーバーの見解を、いくつかのキーワードを手掛かりにしながら、再構成することを試みる一方、ヴェーバーが宗教社会学論集において、実際にアジア諸社会をどのようにとらえているかを検討した。そのうえで、非合理的資本主義とアジア諸社会の相互関連を解きほぐすことに着手したが、その場合の問題の重要な論点のひとつは、華僑にみるように経済関係において血縁関係、の意義が失われていないことである。そうした事実をどう解釈するかは、最近のアジアの経済的台頭の意義にたいして、独自な視覚を与えることが確認された。 以上と同時に、関連の研究書、研究論文の渉猟、収集をおこなった。ヴェーバー研究に関する文献はもとより、中国、インドを中心とする、アジアの歴史学的、社会学的、文化人類学的な基本研究をひろくあたり、ヴェーバーの理論を事実的妥当性の検証に耐えるものか否かを検討することを試みている。その場合、それぞれの学問領域の業績をヴェーバーの理論文脈とどのように接合させるかが重要であり、専門領域の相互翻訳の方法にも知見を得ることが出来た。
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Report
(1 results)
Research Products
(1 results)