Project/Area Number |
07671165
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Research Field |
内分泌・代謝学
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Research Institution | Kansai Medical University |
Principal Investigator |
吉川 典男 関西医大, 医学部, 助手 (20240252)
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Project Period (FY) |
1995 – 1996
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
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Budget Amount *help |
¥2,300,000 (Direct Cost: ¥2,300,000)
Fiscal Year 1996: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 1995: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
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Keywords | バセドウ眼症 / 甲状腺刺激抗体(TSAb) / SCIDマウス / 動物モデル / T細胞受容体 |
Research Abstract |
バセドウ病による甲状腺機能亢進症状が抗甲状腺剤によって容易に軽快するのに対して、バセドウ眼症(GO)は難治性で、ステロイドパルス療法や放射線照射が試みられているが、今だに確立した治療法がなく、その理由に一つはGOの成因が十分解明されていないことである。そこでまず、ヒトバセドウ病患者後眼窩組織をSCIDマウスに移植した。移植2週後よりマウス血中にホトIgG、甲状腺刺激抗体(TSAb)が検出され、免疫組織学的にもヒトリンパ球の生存が確認されたため、SCIDマウスによるひとGOの免疫学的環境の再構築に成功したと考えられた。一方、ヒト64kD抗眼筋抗体は検出されず、今回の検討では、GOにおいてその臓器特異的抗原の一つと想定されている64kD蛋白抗原の関与は少なく、むしろTSAbの対応抗原であるTSH受容体がGOの成因に関与していると考えられた。この成果は現在、英文紙に投稿中である。また、移植後眼窩組織よりRNAを抽出し、ヒトT細胞受容体cDNAをプローブとして、T細胞受容体mRNAの発現を検討したが、提供された組織量が少なかったためか、十分検出され得なかった今後、RT-PCR法によりm-RNAを増幅させた後、同様の検討を行う予定である。またヒトGOの免疫学的環境を再構築させたSCIDマウスを用いて、ステロイド、放射線療法、各種免疫抑制剤の治療薬の効果を今後検討する予定である。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)