Project/Area Number |
07671610
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Orthopaedic surgery
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Research Institution | Fukushima Medical University |
Principal Investigator |
村上 和也 福島県立医科大学, 医学部, 助手 (50254016)
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Project Period (FY) |
1995
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Budget Amount *help |
¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
Fiscal Year 1995: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
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Keywords | 変形性関節症 / 膝関節 / 疫学 |
Research Abstract |
平成7年度福島県田島町の基本検診時に、併せて膝検診を行った。対象は1125例(男369例、女756例)であり、平均年齢は男64.6歳(40〜89歳)、女61.9歳(40〜88歳)であった。膝検診は、全例整形外科医による直接検診(膝痛に関する問診および理学検査)により行われた。同意を得た受診者に対してX線撮影(両膝立位正面)を行った。理学検査の側方動揺性の有無は、同一検者による膝屈曲30°での徒手ストレス検査を行い、左右差を基準にして判定した。検討は、(1)膝痛の有病率、(2)膝痛の影響因子、(3)X線学的検討、に対して行った。[結果](1)膝痛の有病率:検診時に膝痛を有していたのは、1125例中333例(30%)であった。性別でみると、男は19%、女は39%であり、有意差をもって、女の有病率が高かった(P<0.0001)。(2)膝痛の影響因子:(a)加齢;男女とも加齢とともに、膝痛の有病率は高くなっていた(Mann-Whitney検定P<0.0001)。(b)肥満(Body Mass Index≧26);男では、肥満と膝痛の有病率の間に関連を認めなかった。女の膝痛の有病率は、肥満例で47%、正常例で30%と、有意に肥満例で高かった(P<0.0001)。(c)側方動揺性;膝痛の有病率は、側方動揺性を有する例で45%、有さない例で24%と、動揺性を有する例に有意に高かった(P<0.0001)。(3)X線学的検討:(a)有病率と北大分類;変形が高度な程、有病率は高くなっていた(Mann-Whitney検定P<0.0001)。(b)側方動揺性と北大分類;変形が高度な程、側方動揺性を有する頻度が高くなっていた(Mann-Whitney検定P<0.0001)。しかし、膝痛の既往を有するが、現在、膝痛がない例を対象に検討してみると、側方動揺性と北大分類との間に有意の関係を認めなかった(P=0.21)。すなわち、関節症変化の進行とともに側方動揺性が消失し、疼痛が軽減する例が存在することが推察された。
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Report
(1 results)
Research Products
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