basic Fibroblast Growth Factorと骨芽細胞の分化
Project/Area Number |
07672001
|
Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Morphological basic dentistry
|
Research Institution | Osaka Dental University |
Principal Investigator |
田中 昭男 大阪歯科大学, 歯学部, 教授 (10121823)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
富永 和也 大阪歯科大学, 歯学部, 助手 (80278572)
|
Project Period (FY) |
1995
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
|
Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 1995: ¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
|
Keywords | osteoblast / bFGF / differentiation |
Research Abstract |
「basic Fibroblast Growth Factor(bFGF)が局所での環境によっては,骨芽細胞の分化に影響を与え得る」という仮説をたて,1)骨芽細胞様細胞(OB群細胞)および対照に線維芽細胞(FB群細胞)を分離,培養し,その性状を観察し,2)OB群およびFB群細胞に対して,細胞の増殖という観点からbFGF至適濃度を検索し,3)OB群およびFB群細胞に対して,bFGFと血清との影響を明らかにした. その結果,1)採取した初代培養のFB群細胞のalkaline phosphatase(ALP)活性は,fetal bovine serum濃度にはほとんど影響されず,ほぼ等しい値を示した.2)採取した初代培養のOB群の細胞は,強ALP活性,高いPTH応答性を示したが,bone qla proteinは検出できなかった.3)細胞増殖からみたbFGFの至適濃度は,OB群細胞では0.4〜4.0(〜12.0)ng/ml,FB群細胞では4.0〜12.0ng/mlであり,低濃度のbFGFがOB群細胞には有用であった.4)OBおよびFB群の細胞増殖はbFGF刺激よりも高濃度のFBSに依存した.5)OBおよびFB群細胞のFGF-Rは,低濃度のFBS含有培地中では消失した.6)bFGFで刺激されたOB群の細胞では,ALP活性が著しく低下した. 以上のことから,血清量の変化でFGF-Rが制御されると同時に局所に存在したbFGFが消費され次第に濃度を減じ,線維芽細胞,内皮細胞および骨芽細胞の順に活性化される.bFGFの刺激を受けた骨芽細胞は,その分化度が高くなり,骨を形成する.すなわち,骨芽細胞の分化にもbFGFは影響することが示唆される.
|
Report
(1 results)
Research Products
(1 results)