Budget Amount *help |
¥2,500,000 (Direct Cost: ¥2,500,000)
Fiscal Year 1997: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 1996: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 1995: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
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Research Abstract |
本研究は (1)毛細血管内白血球速度検出 (2)走査型レーザ検眼鏡による白血球(もしくは血小板)検出を目的とする.これらの非常に難しい微小物動画像に対し,時空間画像を作成し,フィルタにより白血球を抽出・追跡する.これにより,(1)血管壁付着性を反映する白血球の速度と対象の生理的状態との関連を調べ,生体防御機序解明の手掛かりとする.(2)網膜局所血液循環量を求め,疾患の病態解明と診断に資する. (1)毛細血管内白血球速度検出 血管壁から色々な距離の線上の時空間画像(2次元)を並べた3次元時空間画像では白血球軌跡が円筒状にでることを利用したフィルタの開発を平成8年度までに行ってきた.平成9年度は,多数の軌跡が交錯した時空間画像から,各軌跡を分離・識別できるオリエンテーション空間とその上での軌跡分離法の開発を行った.抽出した軌跡はマニュアルでトレースした軌跡と比較することにより性能評価を行った。これにより、提案した手法は微小血管中における白血球運動を効果的に検出することができることを確認した。 (2)走査型レーザ検眼鏡による白血球(もしくは血小板)検出 平成8年度までは主としてGaborフィルタによる検出を行ってきたが,平成9年度はHough変換法による軌跡抽出法を開発した.そして,両者がほぼ等価であることを証明した.さらに,Hough変換法による,過蛍光点軌跡抽出のROCカーブを求めて評価したが,過剰検出0の場合に60%の軌跡が正しく検出できた.この数値は速度計測に目的を絞るなら十分な結果である.
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