Project/Area Number |
07710240
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Japanese history
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Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
長 志珠絵 立命館大学, 法学部, 常勤講師 (30271399)
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Project Period (FY) |
1995
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1995: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 国語 / 日本語 / 教育史 / ナショナリズム論 |
Research Abstract |
提出した研究計画に沿って、「近代日本の国語」をめぐる通時的・共時的な関わりに留意して研究を進めた。1つは、国学言語論の明治における変容について焦点をあてた。具体的には、国語の中でも平田篤胤以降の音義言霊派と称される国学者グループの言語論とその展開を辿り、その影響下、明治の学制期での50音図の教育隆盛とその意味づけについて扱った(『江戸の思想』2所処論文、一九九五年一〇月発行)。 他方、植民地における「国語」政策についても関心を広げた。初期の台湾での「日本語」教育政策やその考え方(言語観、文法規範の形成等)について、キ-パースン(例えば伊沢修二)や教科書を綿密に検討しながら、これと国内での「国語」問題との関連を扱った。これまで選集などによって論じられてきた領台初期における伊沢修二の言語問題への取組みについては、『台湾教育会雑誌』、国会図書館や下伊那郷土資料館伊沢修二文庫に所蔵されている中国語テキストなどを収集、国内での言語問題に連動づけた、国家形成と言語との関わりをまとめつつある。さらに、明治20年後半から積極的な活動を行う地方教育会の活動、ことに方言辞書の編纂と、中国・韓国への派遣問題を整理中である。なお、教育会の方言問題をめぐっては、『現代民族学の視点』第2巻「民族のことば」所収論文(一九九六年一〇月刊行予定)にまとめた。なお、当初の計画で目標とした方言問題と植民地言語との関連をめぐっての本格的な検討はこれからの課題である。
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Report
(1 results)
Research Products
(5 results)